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2026.08.14 08:30

データブリックスの時価総額が30兆円超に到達──ゴドシCEO、AGIはすでに到来と主張

Robert - stock.adobe.com

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Databricks(データブリックス)の共同創業者兼CEOであるアリ・ゴドシは、AGI(汎用人工知能)はすでに到来していると主張する。少なくとも、2022年以前に業界で使われていた定義に照らせば、である。投資家は今、その見立てに50億ドル(約7970億円)の新規資本を投じている。

同社は、売上高ランレートが70億ドル(約1兆1200億円)を超え、前年同期比で80%以上成長した後、ポストマネー評価額1900億ドル(約30兆3000億円)で戦略的資金調達を完了したと発表した。同社は米国時間77月16日、既存投資家Coatueが主導するタームシートに署名した後、評価額1880億ドル(約30兆円)で同ラウンドを実施すると発表していた。ゴドシによれば、最終的な評価額が上がったのは、調達額が増え、追加株式が発行されたことを反映したものだという。

今回のラウンドはCoatueが主導し、Blackstone、MGX、T. Rowe Priceが参加したほか、Sixth Street Growthが新規投資家として加わった。Databricksはこの資金を、企業内でAIを活用するうえで不可欠とみる3分野に振り向ける計画だ。

1つ目は、複数のAIモデルへ処理を振り分けながら支出を管理する「Unity AI Gateway」だ。2つ目は、AIエージェントが作るソフトウェア向けサーバーレスPostgresデータベース「Lakebase」で、年間売上高換算は約159億円(1億ドル)を突破した。3つ目となる「Genie」は、企業内部に埋もれている業務上の文脈へAIがアクセスできるようにする。Databricksは、この3製品を企業AIへ文脈、制御、選択肢、コスト最適化を与える中核製品として位置付けている。

調達に踏み切った理由は、AI事業の費用と人材採用にある

ゴドシはこれまで、同社が今夏の資金調達ラウンドを検討しているとの根強い報道を否定していたた。それでも最終的に調達を決めたのは、同社のAI事業拡大にかかるコストと、採用や買収により積極的に投資する機会を反映したものだと述べている。

「当社のAI技術の一部には非常に大きな関心が寄せられている。特に、トークンを使い切る『トークンマックス』現象が過熱して以降はそうだ」とゴドシは独占インタビューで筆者に語った。

「Unity AI Gatewayを使えば、すべてのトークンを1つのシステム経由でルーティングし、グループや個人ごとに予算を設定できる。企業はこれにより、トークン支出を管理し、単にトークンを使い切ることを避けられる。われわれはこれを、トークン最大化から価値最大化への転換と呼んでいる」。

複数のコーディングエージェントを束ねるOmnigent

同社は同じ考え方を、コーディングエージェントより上位で動くオープンソースのメタハーネス「Omnigent」へも広げている。顧客は異なるモデルやフレームワークを基盤とするエージェントを組み合わせ、必要に応じて切り替えられる。

「単一のハーネスに縛られるのではなく、それらの間を移動し、エージェントの動作を制御し、横断的にコストを管理できる」とゴドシは言う。「これは当社の3つの主要な賭けの1つだ」。

ゴドシはまた、DatabricksがMLflowを通じてゲートウェイをオープンソース化しており、企業がベンダーロックインを避ける柔軟性を高めていると述べた。一方で、Unity Catalogとゲートウェイは、データとAI資産を統制するための共通レイヤーを提供する。ゴドシは、データとAI環境全体のガバナンス管理にUnity Catalogを利用している顧客としてセブン-イレブンを挙げた。

アナリストは、50%超の成長と安定した粗利率を条件に挙げる

「年間経常収益(ARR)が今後数年間に50%以上で成長し、粗利益率が70%以上で安定するなら、この評価額は正当化されるはずだ」とClear Streetの株式アナリスト、オーウェン・ラウは言う。「アプリケーション層における投資収益率(ROI)をめぐる議論はまだ決着していない。企業がこれらのAIツールを収益化できない、あるいは生産性を高められない場合、データとAIへの投資を削減する可能性が高い」。

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