目指すは格闘技の殿堂、マディソン・スクエア・ガーデン! K-1社長が明かす「グローバル化戦略」

2027年には「K-1 WORLD GP 2027 -90kg世界最強決定トーナメント」も開催される。8月1日のロシアを皮切りに、7つの国と地域で世界予選が実施される。各地域を代表する選手が世界最強の座を争う、いわば「立ち技格闘技のワールドカップ」だ

世界中からトップレベルの強豪選手を集め、その戦いを世界へ配信する。そうしたグローバルコンテンツをつくり上げることが、現在のK-1の大きな使命であり、私たちが最も意識して取り組んでいることです。

advertisement
2026年9月12日に開幕する「K-1 WORLD MAX 2026」。2025年の-70級覇者ジョナス・サルシチャ(ブラジル)らがK-1のリングに集う
2026年9月12日に開幕する「K-1 WORLD MAX 2026」。2025年の-70級覇者ジョナス・サルシチャ(ブラジル)らがK-1のリングに集う

 「K-1=格闘技」という認知度の強み

 〈インタビュー前篇でも触れたように、K-1は2012年に倒産を経験している。2014年に新生K-1を再スタートするにあたり、「K-1」という屋号を思いきって改めようという考えはなかったのだろうか〉 

大木 K-1が過去に失敗して負の遺産を負ったのは事実ですが、「K-1」というブランド自体の認知度は現在も非常に高く、日本国内では成人男性の約8割に認知されています。さらに海外では、日本以上にK-1ブランドへの認知度や評価が高い国、地域が多く存在します。

細かなルールは当然ありますが、うんとわかりやすく言うと「リング上で2人の人間が立った状態で戦い、殴って蹴って倒したら勝ち」。これがK-1です。競技としておもしろく、難しさがない。初めて観た人でも十分楽しめますし、エキサイティングであり、人種も国境も関係なく熱狂を生む。これが日本国内だけでなく、全世界でK-1がウケている理由でしょう。

advertisement

今、チャンピオンが続々生まれている国がブラジルです。オランダはヨーロッパのなかでもともとキックボクシングが盛んな国でして、強い選手が新しくコンスタントに出てきます。もちろん、ムエタイ発祥の地タイも選手層が厚いです。

K-1 WORLD MAX 2025 -70kgトーナメント・決勝戦で戦うダリル・フェルドンクとジョナス・サルシチャ(右)。激闘を制し、サルシチャが頂点に立った
K-1 WORLD MAX 2025 -70kgトーナメント・決勝戦で戦うダリル・フェルドンクとジョナス・サルシチャ(右)。激闘を制し、サルシチャが頂点に立った

テレビ放送を行っていたころの初期のK-1は、アメリカ・ラスベガスでも数多くの大会を成功させてきました。まずはあの時代のグローバル展開に追いつき、さらにそれを超えていきたい。野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールと並び、K-1が世界を代表するスポーツコンテンツの一つとなる。その実現に向けて、K-1ならではの独自の世界戦略を推進しています。

そして近い将来、ニューヨーク「マディソン・スクエア・ガーデン」でK-1大会を開催することを目標に、世界へ挑戦を続けていきます。

次ページ > 「100年続くK-1」へ

文=荒井香織

タグ:

連載

Forbes WOMAN

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事