スペースXは、超大型宇宙輸送機「スターシップ」の14回目の飛行テストを、早ければ8月中にも行おうとしている。このテストでスターシップは初めて地球周回軌道に投入され、新型の通信衛星「スターリンクV3」を20基ほど放出し、地球低軌道における同機の実運用を開始する予定だ。
さらに、第2段(上段)のシップ(宇宙船)をテキサス州の射点に帰還させ、発射台タワーアーム(通称チョップスティック)への捕獲着陸を初めて試みる。一方で、8月11日(現地時間、以下同)に新規公開されたFCC(連邦通信委員会)への申請書には、「第1段であるブースターを発射台に戻す」とも記載されている。つまり、この2つの情報がともに正しいとすれば、ブースターがタワーアームに着陸した後、続いてシップもタワーアームに着陸することになる。
早ければ8月中にタワーキャッチ
今年2月27日、イーロン・マスク氏は、「シップをタワーでキャッチするのは、海上への軟着水に2度成功したあと」だとポストした。その後、V3へと完全刷新されたスターシップの上段(シップ)は、通算12回目(5月22日)と13回目(7月24日)の飛行テストでインド洋の目標ポイントへの精密着水に成功。その直後にマスク氏は、「飛行データを確認し、問題が発見されなければ、次の飛行テストでシップのタワーキャッチを試みる」と宣言した。
8月4日に行われたスペースXの決算発表(2026年第2四半期)の場では、「規制当局の承認を待ち、シップのキャッチを試みる予定」だとマスク氏は明かし、8月6日にはロケットなどの打ち上げ情報公開サイト「コンパス」に、「次回(14回目)の飛行テストは、8月28日以降に実施可能になる」との申請書がアップされた。
そして、8月11日に公開されたFCCへの申請書には、前述したように「第1段であるブースターを発射台に戻す予定」であることが明記されているが、この情報からは2つのケースが考えられる。1つは、主にFAA(米国連邦航空局)によるシップのタワーキャッチの認可が、次回の飛行テストに間に合いそうにないため、ブースターの捕獲着陸に切り換えたケース。そしてもう1つは、ブースターとシップを両機ともタワーキャッチするケースだ。
シップは地球を24時間周回する?



