米労働省労働統計局が米国時間8月12日水曜日に公表した7月の消費者物価指数は、市場予想と同じ伸びとなった。アナリストは、この結果を受けて連邦準備制度理事会(FRB)が9月会合で利上げに動く必要はないと判断する公算が大きいとみている。
消費者物価は7月に3.4%上昇、市場予想と完全に一致
米労働統計局の発表によると、消費者物価は2025年7月から3.4%上昇し、6月から7月にかけて0.1%上昇した。FactSetによれば、これはウォール街の市場予想と一致した。変動の大きいエネルギーと食品部門を除いたインフレ指標であるコアCPIは、7月に2.5%まで低下し、予想通りとなった。
9月会合は据え置きの公算、モルガン・スタンレーが指摘
モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのチーフエコノミック・ストラテジスト、エレン・ゼントナーは12日、メールでのコメントで、予想通りの統計であれば、中央銀行にとって「利上げは必要ない」という筋書きは崩れずに残ると述べた。8月に公表される次のインフレ統計を控えた時点での判断であり、「それらの数字がまったく違う話を語らない限り、FRBは9月も金利を据え置ける状況にとどまる可能性が高い」と続けた。
7月の雇用統計は大幅に下振れ、9月利上げ観測が後退
チャールズ・シュワブのアナリストは11日、インフレ統計が予想に沿った内容になれば9月に利上げする確率は下がると指摘した。8月7日に公表された7月の雇用統計が市場予想を大きく下回ったことが、その前提にある。シュワブ・センター・フォー・ファイナンシャル・リサーチで債券調査と戦略を統括するコリン・マーティンは、このリポートで「労働市場が力強く、インフレが高いときには、利上げをしない理由を守るのが難しくなる」と記した。
JPモルガン・アセット・マネジメントでチーフ・グローバル・ストラテジストを務めるデービッド・ケリーは10日、同社はインフレが着実に下がっていくと予想していると記した。その低下は「今後数カ月にわたって、たとえペースが政策当局者や消費者にとっていらだたしいほど遅いとしても」続くという見立てだ。



