Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2026.08.31 16:00

「思考の多様性」が事業を生む。mode-Duoが描く新しい企業成長モデル

企業経営のバズワードとなって久しい「ダイバーシティ」。しかし、その実態は性別や国籍といった表面的な多様性の確保にとどまっている企業も少なくない。今年創業20周年を迎えるmode-Duoが見据えるのは、その先にある「思考の多様性」だ。

異なる価値観や問題解決のアプローチを掛け合わせ、新たな価値を創出する。この考え方は、組織論では「コグニティブ・ダイバーシティ(認知的多様性)」とも呼ばれる。mode-Duoは、その思想を企業文化として根づかせ、多様な事業を連鎖させる独自の成長モデルを築いてきた。同社を率いる尾島康仁の時代を先駆ける経営戦略に迫る。


mode-Duoは、創業時のIT事業から、宿泊、保育、不動産、食品など、一見すると無関係に思える多種多様な領域へと事業を拡張させてきた、極めてユニークな軌跡を持つ企業だ。創業20周年を迎えた今年はホールディングス体制へと移行し、現在では25社ものグループ企業をたばねる組織へと成長を遂げている。

事業イメージ
事業イメージ

だが、この圧倒的な事業の広がりは、決してやみくもな拡大戦略の結果ではない。その背景には、代表の尾島康仁の歩みと、そこから得た独自の経営哲学がある。

大きな転機となったのは、学生時代に起業した受託開発のITベンチャーを10年間経営した後、閉塞感を打破すべく単身で渡ったヨーロッパでの経験だった。当初はIT企業としての進出を画策し、20カ国を巡って市場を調査した尾島だったが、言語の壁や商習慣の違いを前に、IT単体で受注を獲得する難しさに直面する。

ヨーロッパ現地で必要とされているのは、自分の「日本人としての希少価値」だと見極め、新たな道を模索した。そして北欧で「たい焼き」の事業に挑戦する。しかし日本からの材料輸入のタイムロスやキャッシュフローの壁に阻まれ、事業は頓挫。帰国時に残ったのは、約2億円の借金だった。

昼は出資を受けた投資家や金融機関への対応に追われ、夜は明け方までアルバイトをするという状況に身を置き再起を図るなかで、尾島の脳裏に鮮明に蘇ったのは、ヨーロッパ滞在中にAirbnbで100軒近くの家庭を渡り歩き、現地の人々と寝食を共にした景色だった。そこには、これまでに触れたことのない多様な文化や視点が無数にあった。

「中学からエンジニアに取り組み、技術にはそれなりの自信を持っていました。しかし周囲を見渡すと、上には上がいる。突出した天才たちを前に、単一のスキルだけでは到底勝てないと痛感したんです。そこで行き着いたのが、強みを掛け合わせる方法でした。

100人に1人の才能を3つ組み合わせれば100万分の1の存在になれる。4つ、5つと増やしていけば、そのバリエーションは無限に広がる。ヨーロッパでの経験から得た経験、知識、人との出会いは、IT以外の新しい手段を自分の中に増やすことにつながりました」

ITという単一の手段に依存せず、異なる領域を組み合わせる。この実体験から得た気づきこそが、尾島の経営哲学の礎となった。

徹底的なリサーチと現場の「声」から連鎖する事業多角化

帰国後、尾島はさっそくAirbnbの仕組みを日本で展開すべく、得意のITを駆使する。リサーチのために主要予約サイトのデータを毎日集計・分析するシステムを構築。そこから見えてきたエリアごとの利益や稼働率を精緻に予測するデータマーケティングを武器に、空き物件を抱えるオーナーと共に宿泊事業を次々と成功させていった。

特筆すべきは、新しい領域へ進出する際に行う、尾島の徹底的なリサーチだ。業界に身を置く人たちと「2時間、話し続けられるレベル」になるまで知識を自らに落とし込む。そのためには自ら現場へ足を運び、泥臭い調査を厭わない。

この徹底した現場主義が、事業の連鎖を生み出していく。宿泊事業の現場で、地域の清掃スタッフから「保育園不足で働けない」と相談を受ければ、全国60以上の園へヒアリングを行い、保育事業へと進出した。

さらに、ホテルや保育園の用地を確保するために全国100軒以上の不動産会社を自ら回るなかで専門知識を蓄積し、自ら宅地建物取引士の資格を取得して不動産会社を設立。そこから地方自治体への理解を深め、金沢での食品工場立ち上げへと繋がっていった。すべてゼロからの事業立ち上げだ。

多様な人材の考え方の違いをかけ合わせることで、予期せぬイノベーションが必然的に誘発される。この発想こそがmode-Duoの事業推進の強みとなっていく。

多様性が循環するエコシステムの構築を目指す

同社が掲げるバリューには、「自分自身の基準を持つことは大切だが、相手もまた異なる基準を持っていることを前提に会話をする」という一節がある。

「形式的に異なる人材を集めても、摩擦が起きるだけでシナジーは生まれません。すなわち、認知の違いを認めれば、不必要な摩擦は起こらないということです」と尾島が語るように、全社員が「相手の考えは自分と違って当たり前だ」という前提に立つことで、心理的安全性の高い対話が生まれ、アイデアが加速することを目指す。

尾島はこの「思考の多様性」を企業文化として根づかせるため、グループ内で新しいシナジーを生み出すための仕組みづくりを進めてきたを。今年、ホールディングス体制へと舵を切ったのも、この思想を具現化するための一環だ。

同社のホールディングス体制は、一般的な持ち株会社のように、親会社が子会社を統括・支配する構造とは一線を画す。そこにあるのは、支配を意味する「ホールド」ではなく、各事業を育成し、自立させていく「リリース」という関係性だ。

「私の目標はあくまで多様性を掛け合わせて新しい発見やシナジーを生む世界観を作ること。多様性を追求しなければ、私が目指すゴールに辿り着けません」

縛るのではなく、緩やかにつながる“場”を提供する。グループ企業が一堂に会する定例ミーティングでは、尾島が仕掛けた「場」の力が、具体的なシナジーを生み出す。

「ミーティングでは、多様な事業体が同じテーブルで事例を共有し、『一緒に新しい取り組みができるのでは』といった自発的な会話が生まれます。例えば不動産事業で新婚カップルの家探しに保育士がアドバイスで参加するということもありました。間取りだけでなく、保育園や公園の場所など保育士ならではの視点で家選びをサポートするといった、会社を超えた取り組みも実現しています」

さらに同社が培ってきたグループ力や新規事業創出のノウハウは、今、AIによって、最適でスピード感のあるプロジェクトやソリューションの創出へと強化されている。この強みを生かしてM&A事業も一昨年からスタートした。

すでに地方旅館の再生や保育事業の再編など複数のプロジェクトが発進している。後継者不足などで悩む既存のレガシー産業において、その価値を再構築し、mode-Duoグループとのシナジーによってアップデートを目指す。多様な知見をもつ同社の独自の課題解決力はM&Aでも新しい価値を生み出している。

“多様性=事業”そのものであると認識する尾島が最終的に目指すのは、単なる企業の集合体ではない。それぞれの個性が自律的に繋がり、新しい価値を生み出し続ける「多様性が循環するエコシステム」の構築だ。

「小さなアイデアに人、物、金、情報が集まり、事業が形作られ、利益を生むようになる。そうして得た資本を、本来は単体で収益化しにくい教育、文化、医療、芸術といった分野へ投資していく。この循環を、人種や国境を超えた多様性の中でボーダーレスに繋げていくことをイメージしています」

mode-Duoは、多様な思考と事業を支え、駆動させるための、社会の「OS(オペレーティングシステム)」のような存在へと、これからも進化を続けていく。利潤の先にある文化や社会への貢献までをも見据えたその営みは、次世代の企業成長モデルのひとつとなるかもしれない。

mode-Duo
https://www.mode-duo.co.jp/


おじま・やすひと◎mode-Duoホールディングス代表。大学在学中にIT事業でmode-Duoを創業。その後、北欧でたい焼き事業に挑戦する。帰国後、ホテル事業を皮切りに保育事業、不動産事業、ウェディング事業、フードテック事業など多様な事業を立ち上げ、その知見をM&A事業にも展開する。現在グループ会社は25社。

Promoted by mode Duo /text by Akihiro Ito / photographs by Takao Ohta & getty images (kyonntra, primeimages, Jub Rubjob, SetsukoN, AzmanL, t_kimura, tdub303, Six_Characters) / edited by Masako Kihara