暮らし

2026.08.13 17:00

仕事が中途半端でも「知能が高い」人の特徴、記憶よりも要点を重視する思考法

stock.adobe.com

stock.adobe.com

「注意散漫だ」と言われ、それが褒め言葉として受け取られることはほとんどない。話の脈絡を保てない、何かを始めては途中で放り出してしまう、5分前に言われたことを説明できない、周囲の人たちがしている会話から少しずれているように見える、といった人であることを意味するからだ。

しかし認知の仕組みは、一般に思われているほど整然としているわけではない。脳が行うことができる最も効率的な行動の中には、外から見るとだらしないように見えるものもある。省かれているのは重要な中身ではなく、その周りを包んでいるものだ。

この記事では、注意散漫に見えながら実際には高い認知能力と結びつきやすい2つの習慣を紹介する。

習慣1:同時に10を超えることを半端な状態で抱えている

進行中のプロジェクトが6つ、未読の下書きが3つ、そして第4章にレシートが挟まれたままの本があるような人は、明らかにほとんどの人にとって物事を最後までやり遂げられない人に見える。

だが、多くの人はツァイガルニク効果の存在を知らない。これは、未完了のタスクには注意が残るという考え方だ。未完了のタスクは単に思い出しやすいという従来の解釈は近年あまり支持されていない。

学術誌『Humanities and Social Sciences Communications』に2025年に掲載された研究では、中断されたタスクは記憶に残るという全体的な優位性は認められなかった。一方、『Anxiety, Stress & Coping』に掲載された2026年の研究では、未完了の仕事は勤務時間外にも繰り返し頭に浮かぶことがわかった。その引きつけられる感覚は確かに存在するが、それは記憶としてではなく注意として現れる。

大半の人は、物事を完結させ、決断し、片をつけたいという完結への強い欲求を抱いているため、何かをやり残している状態を不快に感じ、避けようとする。認知能力の高い人を特徴づけるのは、未完了の状態による不快感を感じないという点ではない。立ち行かなくなることなく、一度に多くの未完了事項を許容できるという点だ。つまり、気持ちを落ち着かせるためだけに機が熟していない段階で無理に決着を付ける必要がないのだ。

次ページ > 部は再現できないが要点は決して見失わない

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事