リーダーシップ

2026.08.12 15:24

危うく大惨事となったスタントが教えるリーダーシップの本質

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リチャード・ブランソンは過ちを犯した。そしてそれは、すべてのビジネスリーダーにとって示唆に富むものだ。

私は、ささやかな出発点からVirginを世界的な大成功ブランドへと育て上げたカリスマ起業家、ブランソンを長年称賛してきた。その過程で、彼はプライベートでのスポーツへの挑戦においても、公の場でのPRスタントにおいても、命知らずとして当然の評判を得るようになった。

それが、危うく彼の身を滅ぼすところだった。

彼は最近、失敗に終わったある冒険から学んだ教訓を語っている。それはVirginがラスベガス路線を就航させた際、彼のチームが、市内で最も高いビルの屋上から400フィート下のパーティー会場へと彼を飛び降りさせる計画を立てたときのことだった。

いつも同行するプロのスタントマン、マイルズが不在で、しかも強風がビルを吹き付けていたにもかかわらず、チームは彼に飛ぶよう説得した。降下の途中、時速約100マイルで落下していたところ、風にあおられて彼はビルに叩きつけられた。

「私はぼろ人形のようにパーティー客の頭上でぶら下がり、破れたタキシードのズボンから血が滴っていた」と彼は書いている。「そのとき私は、これからは常にマイルズをスタントに同行させると決めた」

ブランソンのこの話は、失敗したスタントから私たち全員が学べる教訓について考えるきっかけを与えてくれた。

勢いは危険をはらむ

周囲の全員が興奮し、物語が魅力的であればあるほど、立ち止まって難しい問いを投げかけることは驚くほど困難になる。私は戦略会議や大規模なローンチの場で、そのプレッシャーを感じている上級幹部たちと同席したことがある。MITスローンPwCによる最近のフレームワークは、優れたリーダーが勢いや直感だけに頼る誘惑にどう抗うかを明らかにしている。彼らは代わりに、体系的なアプローチを用いて、重要な決断を下す前に前提を厳密に検証し、失敗シナリオを探求する。

徹底したプレモータム(あるいは同等のストレステスト演習)や、独立したレビューを実施することが重要だ。熱意は資産であるが、盲点は負債である。勇気とは、常に屋上から飛び降りることではない。時には飛び降りないと決断することでもある。

適切な専門家を招く

ブランソンの通常の専門家は現場におらず、それが代償となった。あらゆるビジネスシーンで、私たちはリスクを本当に理解している人々、つまりリーダーシップ開発、サイバーセキュリティ、財務、規制対応、危機管理コミュニケーションの専門家を招くのではなく、社内の熱意に過度に依存してしまうことがある。私が知る最も優れたリーダーたちは、そうした声を早い段階で取り入れることを譲らない。門番としてではなく、ストレステスターとしてである。「自分にとってのマイルズ」を場に迎えることなく、大規模プロジェクトを立ち上げてはならない。

同調圧力はトップにも及ぶ

冒険好きとして有名なブランソンのような大富豪でさえ、チームや眼下の観衆からの期待の重圧を感じていた。経営幹部のレベルでは、「これは何かがおかしい」と言ったり「少しペースを落とそう」と提案したりすることは、リスクを伴うように感じられることがある。だからこそ、心理的安全性が極めて重要なのだ。

ハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授の研究に始まり、その著書『The Fearless Organization』で広く知られるようになった数十年にわたる研究は、メンバーが安心して意見を言えるチームの方が、より良い意思決定を行い、問題をより早く発見し、集団思考(グループシンク)を回避できることを示している。心理的安全性がなければ、リーダーは聞くべきことではなく、部下が「リーダーが聞きたがっている」と思うことばかりを聞かされることになる。

大胆なブランディングは成果をもたらす(ただし正しく行われた場合に限る)

Virginのスタント中心のアプローチは、記憶に残る物語を生み出すため、長年にわたって驚くほど成功してきた。体験型マーケティングに関するデータもこれを裏付けている。適切に運営されたキャンペーンは通常、支出に対して3対1から5対1の投資対効果をもたらし(最高で10対1に達するものもある)、従来の広告と比べて約2倍のブランド想起率を生み出す。しかし、それらの数字は、計画とリスク管理が野心に見合っている場合にのみ実現する。派手なアイデアを出す部分は、簡単なのだ。

ヒヤリハットを真の学びに変える

ブランソンの話で私が最も敬服するのは、彼がそれを笑い話で済ませなかったことである。彼は、自らのスタント専門家を常にイベント調整のために手元に置くと決意した。このように積極的に行動し、間一髪の状況から学ぶことは理にかなっている。

全米安全評議会(NSC)の2025年のレポートは、重大な事故の78%において、その前に報告されていないヒヤリハット(ニアミス)が1件以上発生していたことを強調している。そして、公式なヒヤリハット報告プログラムを導入している組織では、3年以内に重大事故が23%減少した。ヒヤリハットを貴重なデータとして扱い、非難を伴わない誠実なレビューを行う組織は、重大な失敗を未然に防ぐ能力が大幅に向上する。同じ原則が、ビジネス戦略やオペレーションにも当てはまる。

私にとっての真の教訓

ブランソンがあの屋上に登ったことは、優れたメタファーである。偉大なリーダーシップにはしばしば大胆さと、賢明なリスクを取る意欲が求められる。しかし、長く生き残るリーダーとは、適切な人材を招き、率直な異論を交わす余地を作り、きちんと計画を立て、物事が危うく失敗しかけたときに実際に学ぶ人々でもある。理にかなっているときには屋上に登る意志を持つ人が、もっと必要だ。ただし、風が明らかに向かい風のときに飛び降りる人は、もっと少なくてよい。

forbes.com 原文

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