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SeatGeekは長年、スポーツや音楽、演劇などのイベントチケットを販売してきたが、今後はユーザー同士が直接チケットを売買できるサービスも手がけるという。

SeatGeekは11月19日、一般ユーザーが手持ちのチケットをSeatGeekのウェブサイトやアプリ上に出品し、興行元や転売業者と並んで販売することが可能になる新サービス「マーケットプレイス機能」を発表した。これにより、SeatGeekはStubHubやTicketmasterなどの業界大手と肩を並べることになる。また、友達同士がP2Pでチケットを売買できる新サービスも開始し、ソーシャルなサービスとしてもアピールできるようになる。

「ユーザーがスマホを4回タップするだけでチケットの出品が完了するようなシンプルなサービスを提供したかった」とSeatGeekの共同創業者Russ D’Souzaはフォーブスに語った。その言葉通り、SeatGeekはスマホ上でのチケット販売をこれまでになく簡単にすることを目的に、一年以上かけてマーケットプレイス機能を開発してきた。

新サービスの利用に当たっては、まずチケットをSeatGeekで購入するか、他で買ったeチケットのPDFファイルをアプリに登録する。イベントの開催場所などの情報は、自動的に入力され、SeatGeekが出品者の儲けが最大となる価格と、チケットが売れる確率を提示してくれる。取引が成立するとチケットはアプリ間で伝送され、購入者は買ったばかりのチケットを他のユーザーに転売することもできる。

出品者への代金支払いは、不正を防ぐためにイベント終了後に行われる。SeatGeekは15%を仲介手数料として得るが、これは、プロの転売業者向けの手数料よりも少し高く設定されている。D’Souzaは、同じチケットがアプリ内で転売されるようになれば、SeatGeekの利益率が大きく向上すると話す。

新しい機能は、P2Pでのチケット販売にも対応している。例えば、ニューヨーク・ニックスのシーズンチケット所持者が一試合分のチケットを友人に売りたい場合、SeatGeekアプリを使えば、売り手、買い手共に手数料を支払わずに済む。SeatGeekにとっては、クレジットカードの決済手数料分が損失となるが、同社の狙いは、チケットをソーシャルで拡散させるためのツールとしてサービスが普及し、アプリのダウンロードが促進されることだ。

「あるユーザーがチケットを8枚購入し、その内7枚を友人に転売し、それによって新たに4人の新規ユーザーが我々のアプリをダウンロードしてくれるかもしれない」とD’Souzaは話す。「我々の新機能は、チケットを口コミで拡散させるのにとても有効だ。誰もがイベントをソーシャルで拡散させたいと考えるが、胡散臭い方法が横行している。我々が提供するのは、ユーザーにとってとても実用的なツールだ」

D’SouzaとJack Groetzingerは2009年にSeatGeekを創業し、当初はチケットの価格を予測するサービスを提供していた。その後、ウェブ上で売られている様々なイベントチケットを検索できるサービスへと移行した。モバイル経由の売上構成比は、今年初めの時点で45%だったが、現在では70%を占めている。

SeatGeekは、4月にTechnology Crossover Venturesがリードしたラウンドで調達した6,200万ドル(約74億4000万円)を含め、これまでに総額1億ドル(約120億円)の資金調達に成功している。2014年のチケット取扱高は1億5500億ドル(約186億円)で、売上高は2500万ドル(約30億円)に達している。

編集=上田裕資

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