Forbes JAPAN本誌で連載中の『美酒のある風景』。今回は9月号(7月24日発売)より、「ROKU〈六〉」。桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子という、日本ならではの6種類を使用。それら素材の特性に合わせて浸漬・蒸溜して原料酒をつくり分け、ブレンドするという丁寧なものづくりが特徴の1本だ。
この10年でグローバル市場規模が約2倍に拡大し、最も勢いのあるカテゴリーのひとつがジンだ。クラフトジンブームを背景に、個性豊かな銘柄が各国で誕生するなか、日本発のプレミアムジンも存在感を高めている。なかでもサントリーの「ROKU〈六〉」は2017年の誕生以来、約60カ国で販売され、販売量の約9割を海外が占めるなど、ジャパニーズジンを代表するブランドへと成長した。
これまでジンは、トニックウォーターやベルモットなどと合わせるカクテルベースという印象が強かった。しかし近年は、ソーダを加えるシンプルなジンソーダの人気も高まり、料理と合わせて楽しむ食中酒としても注目され始めているようだ。
その理由は、クラフトジンが土地の個性やボタニカルを前面に打ち出すようになったことにある。例えば「ROKU〈六〉」は桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子という、日本ならではの6種類を使用。それら素材の特性に合わせて浸漬・蒸溜して原料酒をつくり分け、ブレンドするという丁寧なものづくりが特徴だ。
「『ROKU〈六〉』の魅力はまず柚子や山椒など、日本らしさを感じさせる繊細なアロマ。ソーダでアップすると、その香りがふわりと立ち上がり、料理とのデリケートなペアリングが楽しめます。最近は最初の一杯だけではなく、ジンソーダを食中酒として楽しむお客様も増えてきました」そう語るのは日本料理店「寛心」(東京・赤羽橋)の新島弘明マネージャー。夜ごとアラカルトで供する数十種の料理は、旬の素材の持ち味を丁寧に引き出すものばかり。この日も、夏に旬を迎えたハモをカラリと揚げた「鱧カツ」に「ROKU〈六〉」ジンソーダの相性が抜群であった。
「寛心」の料理と「ROKU〈六〉」がこれほど自然に寄り添う理由は、酒と料理のマリアージュというロジックだけでは語りきれない。それは、料理人が旬の素材で季節の移り変わりを表現する日本料理と、蒸溜家が四季を映し出すジャパニーズクラフトジンの、どちらも季節を慈しむという心の共鳴から生まれるのだろう。
世界は今、日本の食を高く評価しており、国産ウイスキーが大人気であるのはご存じの通り。この次に注目されるのは、日本のボタニカルを使ったジンやリキュールなのかもしれない。世界が求めているのは単に“メイド・イン・ジャパン”ではなく、その土地の風土や季節、文化まで味わえる一杯なのである。
サントリージャパニーズクラフトジン ROKU〈六〉

容量|700ml
度数|47.0%
価格|4400円(希望小売価格)
問い合わせ|サントリーお客様センター
0120ー139ー310(平日9:30~17:00)



