テニスのレジェンドであるロジャー・フェデラーがビリオネアではなくなったことが、フォーブスの推計で明らかになった。これは、同氏が株式を保有するスポーツウェア企業オン・ホールディング(On Holding)の株価が、第2四半期の売上高が市場予想に届かなかったとの発表を受けて、米国時間8月11日午前に急落したためだ。
フェデラーの純資産は、11日午後12時30分時点で9億5240万ドル(約1520億円)に減少した。オン・ホールディングの株価が同日同時点までに約19%下落したことで、少なくとも5200万ドル(約82億8000万円)を失ったことになる。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、スイスのスポーツウェア企業である同社が11日に発表した第2四半期の売上高は8億5040万フラン(約10億4000万ドル(約1660億円))で、前年同期比13%増となったものの、市場予想の8億7840万フラン(約10億8000万ドル(約1720億円))には届かなかった。
フォーブスの推計によると、フェデラーはスイスのスポーツシューズ企業である同社に約2.5%の株式を保有しており、内訳は約2960万株のクラスA株と3410万株のクラスB株である。この保有株式が、昨年同氏を初めてビリオネアの地位へと押し上げた。
市場の反応とは裏腹に、オンの純利益は1億500万フラン(1億2940万ドル=約206億円))と好調で、前年同期の4090万フラン(5040万ドル(約80億2000万円))の赤字から大幅に改善した。粗利益率も65.4%に達し、前年同期の61.5%を上回った。これを受けて同社は、通期の粗利益率の見通しを65%へと引き上げている。
フェデラーは今もビリオネアの地位に非常に近い位置にいる。
テニスのレジェンドは、20回のグランドスラム制覇を含む24年間の現役生活で約1億3100万ドル(約209億円)の賞金を獲得し、2022年に引退した。しかし、ユニクロなどの企業との継続的なスポンサー契約や、オン・ホールディングへのマイノリティ出資によって資産はさらに拡大し、2025年にビリオネアの仲間入りを果たしていた。フェデラーは2019年に共同オーナーとしてオンに参画しており、同社はこのテニスのレジェンドを「創業者たちの親しいパートナー」と表現している。



