あえて困難なことを探す
自分にとって前向きな挑戦となるものを見つけ、「望ましい困難」に身を置いてみよう。それは、重い荷物を背負って歩くトレーニングや過酷な運動プログラムのような身体的な挑戦かもしれない。あるいは、パズルを解くことや、仕事で厄介な課題に取り組むといった認知的な挑戦かもしれない。人間関係を改善したり、他者との関わり方や関係構築の仕方を向上させるために努力したりするような、精神的な困難である可能性もある。
「思考放棄」を避ける
テクノロジーやAIに頼りすぎないようにすることも重要だ。ほぼ何でもこなせるシステムの登場により、私たちは思考を放棄する方向へと引きずり込まれる「AIの引力」に直面している。だからこそ、つながりや創造性、好奇心を発揮する機会を守り、自分が最も情熱を注いでいることまで手放してしまわないようにしなければならない。AIは意図を持って活用し、効率を手に入れつつも、情熱や目的、自らの頭で考える機会を失わないようにしよう。
子どもたちに挑戦の価値を伝える
「米国全国学力調査(The Nation's Report Card:NAEP)」によると、子どもたちの読書量は過去最低を記録しており、これが学校の全体的な成績低下と相関している。また、現実世界で探究し、発見し、学ぶために努力を払う代わりに、画面の前で過ごす時間が増えている。テストの点数もそれを裏付けており、この10年間で読解力のスコアは7ポイント、数学のスコアは14ポイント低下した。
私たちは挑戦の価値を改めて伝え、高い期待を設定し、自分の能力や自尊心、レジリエンスとして報われるようなハードワークを子どもたち自身にやり遂げさせるべきだ。
望ましい困難から恩恵を得る
総じて、困難なことに取り組むことは、私たちの自尊心や能力を高める上で有益である。「望ましい困難」は、文字通り望ましいものなのだ。困難に直面したとき、私たちは「自分は成長し、向上し、成果を達成できる」という信念を育む機会を得る。これにより、困難にあっても成功できると信じ、より希望と楽観を持って物事を見ることができるようになる。
人生が今より簡単になることはない。だからこそ、避けられない困難に対処する能力を維持し、高めることで、私たちはウェルビーイング、幸福、そして自己実現への道を切り拓くことができる。


