また、感情の自己調整能力は、人生の幸福や成功とも結びついている。自分の感情や反応をコントロールできる人は、より良好な人間関係を築き、より充実した人生を送る傾向がある。
5. 挑戦が満足度を高める
挑戦がもたらす力学のもう一つの例が、スウェーデン発の家具大手IKEAの組み立て式製品にちなんで名付けられた「イケア効果」だ。学術誌『Journal of Consumer Psychology』に発表された研究によると、私たちは多くの労力を必要とする何かを成し遂げたとき、はるかに簡単に達成できたときと比べて、より大きな達成感や満足感を抱く傾向がある。
残念ながら、Hintのデータでは、68%の人が「人生における複雑な決断は5年前よりも少なくて済むべきだ」と考えている。しかし、困難は人生の一部であり、実際には結果を得るために投資し、努力を重ねることこそが、肯定的な感情を生み出す原動力となる。
私たちは、自ら注いだ努力と、その結果として得られた成果に対して、自尊心を高め、自分を価値ある存在だと認めるようになる。人々のウェルビーイングの水準が過去最低を記録している現代において、これは間違いなく取り組む価値のあることだ。
よりスマートになる方法
では、困難なことに取り組むことで、どのようにスマートになれるのだろうか。一連のデータに基づくと、主に4つの方法が考えられる。
困難なことを歓迎する
私たちはあまりにも頻繁に、「楽なこと」を良いこと、「困難なこと」を否定的なことと同一視してしまいがちだ。しかし、人生における「幸福のパラドックス」は、最も困難なことこそが、最も大きな満足をもたらすという点にある。子育ては大変だが、この上ない充実感を与えてくれる。パートナーと強固な関係を築くには衝突を伴うこともあるが、非常に価値がある。仕事で重大な問題を解決するには何時間もの苦労を伴うかもしれないが、それを成し遂げたときの達成感は格別だ。
人生に自然と伴う困難に直面したとき、私たちはそこに向き合い、学ぶことができる。ストレスの多い日々や厳しいプロジェクトに直面することもあるが、それらを自分の能力を広げ、レジリエンスを養う機会として捉え直すことで、取り組み方が変わり、達成する成果も向上する。


