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2026.08.11 17:28

Googleの新しい検索を味方につける方法

stock.adobe.com

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マーケティング業界が声高に認めたがらない事実がある。それは「クリックが消えつつある」ということだ。2026年5月、Googleは地味ながらも強力な存在であった検索ボックスを刷新した。誰もが見慣れた従来の静的な1行のボックスから、ウェブ検索とAIによる回答を融合させた動的なボックスへと進化を遂げたのだ。Googleの検索部門を率いるリズ・リードは、この変化を「ウェブの良さとAIの良さの融合」と表現している

AIモードはすでにユーザーの行動変化を引き起こしている。Google自身の調査によると、AIモードにおける平均的なクエリの長さは通常の検索の約3倍に達している。その一因は、ユーザーがより自然な言葉で質問し、回答を絞り込むために個人的な文脈を追加していることにある(Googleはこうした事例を数多く紹介しているが、「次に何を観るべきか」という永遠の課題の解決は、今やAIによって解決可能な一例となっている)。

一度検索を利用したユーザーのエンゲージメントも持続している。AIモードにおける追加の質問(フォローアップ質問)は、前月比で40%以上増加した。さらに、6回に1回の割合でテキストすら含まれていない。Googleは単に検索を微調整したのではなく、再構築したのだ。これに対処するには、古い手法をコピー&ペーストしてうまくいくことを祈るのではなく、新たな戦略(プレイブック)が必要となる。

「クリックの死」は誇張ではない

従来のSEOモデルは、非常にシンプルな一連の流れを前提としていた。すなわち、ユーザーが検索し、結果をスキャンして、クリックするという流れだ。しかし、クリックの減少は2019年の時点で始まっていた。当時、SparkToroがGoogle検索全体の約半分がクリックに至らずに終了しているという調査結果を初めて発表した2026年現在、その割合は68.01%に達しており、何十億回もの検索の3分の2でクリックが発生しなくなっている。

その代わりに起きているのは、AIによる概要(AI Overviews)や直接的な回答が、ユーザーに必要な情報を提供しているという現象だ。Ahrefsの調査によると、AIによる概要は全検索の20%強で表示されているが、概要が生成される可能性(トリガー率)は最大で60%にのぼる。さらに、非ブランドキーワードでの検索時に概要が表示される割合は76.3%を占めている。

数字よりも言葉での説明を好む人のために、Ahrefsがわかりやすい例を挙げている。例えば「SEOツール(SEO tools)」という検索は、「Ahrefs」というブランド名での検索よりもAIによる概要が生成されやすい。ただし、Measuredのデータが示すところによれば、AIによる概要の表示率上昇と検索終了時のクリック数減少との関係は、当初思われたより複雑かもしれない。同社が100以上のブランドを調査したところ、AIによる概要の導入に、「増分収益の中央値が3.4%増加し、増分注文数の中央値が3.2%増加した」ことが明らかになった。MeasuredのCEOは、これが検索の「濃縮化(集約化)」を示していると述べている。

言い換えれば、GoogleのAIとウェブ検索のハイブリッドが質問を受け取ると、従来のページランク技術を回答に反映させるだけでなく、AIが信頼性や品質が高いと評価して引用元として認定した膨大なデータベースも参照する。もし競合他社が自社よりも「SEOツール」に関して信頼性の高いコンテンツを保有していれば、自社ではなく競合他社が引用されることになる。

そうなると、真の問いはこうなる。どうすれば自社が引用される側になれるのか。

データが示すもの

AIモードが浸透するだけの時間を経て、我々はようやく結果とデータ、そして実際に何が有効かの明確な姿を目にできるようになった。私が着手するとしたら、次のポイントから始める。

第三者による検証を構築する

第三者による評価の有無は、「デジタルのゴースト」になるか「デジタルの巨人」になるかの分かれ目だ。したがって、単一のウェブページを最適化するのではなく、ブランドの評判(レピュテーション)を築くべきだ。

Seer Interactiveの調査によると、G2やTrustpilotといったレビューサイトにプロフィールがないブランドの場合、AIによる引用率の中央値はわずか1%だった。これに対し、レビューサイトでの実績があるブランドの場合、その割合は75%に跳ね上がった。Muck Rackの調査では、AIによる引用の84%が第三者メディアに由来していることが判明した。ブランドに外部からの信頼性がなければ、AIもそのブランドを信頼できるとはみなさない。これは、まさにPRの本領が、文字通り極限まで発揮される場面だ。

キーワードではなく、文脈を重視する

王者はキーワードではなく文脈だ。Googleのレポートは、「過去6カ月間で、『どちらの(which)』で始まる検索は、AIモードのクエリ全体の平均よりも40%速いペースで増加した」と報告している。もはや単に「最適なB2B銀行」といったキーワードを狙うだけでは不十分だ。ユーザーは自らの置かれた状況を説明しており、AIはその情報をもとにユーザーの意思決定を支援している。

ソートリーダーシップを優先する

個人のSNS運用が重要になるため、経営幹部をそれぞれの分野における権威に仕立て上げるべきだ。Semrushは、ChatGPT、GoogleのAIモード、そしてPerplexityのAI検索で引用された8万9000件のLinkedInのURLを調査した。現在、LinkedInは最も人気のある引用ドメインの一つであり、特にAIは個人ページ(企業ページも依然として重要だが)や、テーマを明確に説明し、価値を提供し、活発かつ信頼できる著者によって執筆されたコンテンツを優先している。

もし経営幹部が「どうすればLinkedInでソートリーダーになれるか」とまだ尋ねてこないなら、今こそそれが本人にもビジネスにもメリットをもたらすことを説明し、意見を発信することに慣れさせる絶好の機会だ。一貫して投稿される質の高いコンテンツこそが、AIがLinkedInから優先的に抽出する対象となる。

クリック率(CTR)の先を見る

AI経由のリファラルトラフィックは急増しているため、単なるCTRの先を見る必要がある。HUMAN Securityによると、2025年に「AI主導のトラフィックはほぼ3倍に増加した」。もちろん、これは非常に小さな割合が3倍になったに過ぎない。Googleは依然として、すべてのAI検索プラットフォームを合計した300倍以上のトラフィックを送っている。AIが一夜にしてGoogleを完全に置き換えることはないが、勢いを増していることは確かだ。そしてGoogleの検索ボックス刷新は、かつての圧倒的な支配力が永遠には続かないことを同社自身が認めた証でもある。AIによる概要は、コンバージョンにつながりにくいユーザーのニーズを満たす。そのため、CTRばかりを気にしていると、本当のコンバージョンが発生している「増分効果(インクリメンタリティ)」を見落とすことになる。

我々はまだ実験の段階にいる。すべてを完全に把握しているふりをするつもりはない。しかし、他の誰も把握してはいないのだ。人々が検索をやめたからクリックが消えつつあるのではない。彼らの検索方法と、それに対する回答の得られ方が変化したからこそ、クリックが失われつつあるのだ。Googleの新しい検索ボックス、クリック率の低下、AIによる概要の台頭……これらはどれも偶然ではない。これらはブランドが認知度(ビジビリティ)を獲得するための新しいルールであり、現在では第三者からの信頼性が、かつてのどのキーワードよりも大きな重みを持つようになっている。

この新しいバージョンの検索でブランドの認知度を維持するために必要なのは、単にページを最適化することではなく、本物の評判を築くことだ。慌てることなく、今すぐ行動を起こし、その基盤を築き始めよう。

forbes.com 原文

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