絶好の条件下でペルセウス座流星群を見よう
夏の風物詩であるペルセウス座流星群は、年間で最も確実に観測できる流星群だとよく言われる。今年は晴天に恵まれさえすれば、ほぼ理想的な条件での観測が可能だ。夜空に月明かりがないため、かすかな流れ星でさえも肉眼で捉えることができ、観測できる流星の数は劇的に増える。
ペルセウス座流星群の母天体は「スイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle)」で、米国流星学会(AMS)によると秒速59kmで地球の大気圏に突入する。高速なため、微小な塵の粒子でも明るい輝きを発し、光跡が数秒間消えない「流星痕」を残すことも多い。
極大時刻は日本時間13日午前11時頃と予想されており、日本で最も多くの流星が見られるのは12日深夜~13日明け方となる。ただ、肝心なのはタイミングではなく、根気だ。
8月12日の夜遅くに北東の方角を向いて観測を始め、少し休憩を挟んだ後、日付をまたいだ午前1時頃に戻って、今度は腰を据えてじっくり観察するのがよい。流星が飛び出してくるように見える「放射点(輻射点)」はペルセウス座の付近にあり、日本では明け方に最も高度が高くなる。高度が上がるにつれて、出現する流星数は増えていく。
流星観測のベストな方法は、仰向けに寝転がり、できるだけ広い空を見渡すことだ。暗闇に目が慣れるまで根気よく待とう。観察を長く続ければ続けるほど、より多くの流れ星を見つけられる。
太陽コロナと「欠けた夕日」
8月12日(日本時間13日未明)、月が地球と太陽の間を通過し、地球上に細く影を落とす。月の本影が通る地域(皆既帯)では太陽がすっかり月に隠され、皆既日食が観測できる。それは魔法のような数分間だ。太陽の周囲の宇宙空間に数百万kmにわたって広がる巨大なプラズマの層である太陽コロナが地上から視認できるようになる。
グリーンランド南東部のスコアズビーサウンド・フィヨルドでは皆既日食を洋上から観測するクルーズが運航される。同じく皆既帯のアイスランド西部の火山帯、日没直前に皆既日食が観測できるスペイン北部も、日食ファンの注目を集めている。
皆既帯の外側では部分日食となる。北米ではカナダ東部と米北東部が最も観測に適しており、カナダのニューファンドランド・ラブラドール州セントジョンズでは太陽面の53%が月に隠される。米ボストンでは16%、ニューヨークでは10%が欠けて見える。欧州では日没間近に深い部分日食が観測でき、一部地域では夕日が欠けたまま沈む様子が見られる。地中海に浮かぶ仏領コルシカ島では太陽面の96%が、イタリアのベネチアでは91%が欠けた状態での日没となる。


