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暮らし

2026.08.11 10:01

心理学者が指摘する、夫婦が離れていく前にやめてしまう3つのこと

Adobe Stock

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離婚した夫婦、壊れた結婚生活の別離、関係の終わりというコンセプト。ハサミでロープを切り、カップルを引き裂く手、悲しみの感情を抱える男女。

夫婦のすれ違いは、日常のふるまいのなかで起こる、ほとんど目に見えないような小さな変化から始まる。気がつけば、同じ空間を共有しているだけで、感情的な交流はほとんどない、という状態になっていることもある。会話は薄っぺらくなり、愛情表現もまばらになる。かつては自然に感じられていた「私たち」という感覚が、少しずつ色褪せていく。

こうした距離は、単一の裏切りや大きな衝突だけで説明できることは少ない。臨床の現場でも、恋愛関係の研究でも、より一般的なのは見過ごされがちなパターンである。カップルが必ずしも有害なことを始めるわけではない。むしろ、かつて親密さを支えていた小さな関係性の行動が減っていくことが、その特徴になっていることが多い。

だからこそ、こうした亀裂を防ぐうえで、日々のささやかなやりとりが重要になる。一見取るに足らないように見えるこれらのやりとりは、時間とともに積み重なり、関係の情緒的な基盤を形成する。その基盤が弱まり始めると、関係全体がその影響を受ける。変化は最初は劇的には感じられないかもしれないが、数カ月、数年と経つうちに、その欠落がはっきりと感じられるようになる。

以下は、夫婦が離れていく直前にしばしばやめてしまう3つのことである。

1. 相手への好奇心を失う

関係における「ときめき」は、始まったばかりの頃に最も強くなる傾向がある。夫婦がお互いに慣れ始めると、そのときめきは消えてしまったと思い込みがちだ。

かつては相手の生活のもっともたわいない、取るに足らない部分にまで多くの時間を割いて好奇心を向けていたパートナーが、なれ合いによって次第にその好奇心を失ってしまうことがある。初期のロマンスは本質的に、相手の物語、癖、憧れが少しずつ明らかになっていく発見によって支えられている。

心理学の研究が示すとおり、好奇心は関係が通常の経過をたどるなかで親密さを育むうえで強力な役割を果たす。学術誌「Journal of Personality」に掲載された一連の実験研究によれば、より強い好奇心をもって会話に臨む人は、比較的ありふれた会話であっても相手とのつながりをより強く感じる傾向があるという。

具体的には、好奇心の強い人は、そのやりとりの中に何か興味深いものや意味のあるものを見つけようとする姿勢があるため、相手との親密さをより強く感じると報告した。一方、好奇心が乏しい人は、明示的に親密さを築くよう設計された会話のときにしかつながりを感じない傾向があった。

しかし、慣れが生じ、会話が主に段取りや連絡事項に関するものばかりになったとき、いったい何が起きるのだろうか。会話の風景が狭まっていくのを防ぐには、著名な人間関係研究者のジョン・ゴットマン博士とジュリー・ゴットマン博士が開発した戦略である「ラブマップ」を更新することを検討してみてほしい。これは、パートナーそれぞれの変化していく世界に歩調を合わせ続けるためのものだ。

パートナーの内面世界のラブマップを作るには、以下を意識してみるとよい。

  • 最近パートナーが考えていることについて、オープンエンドな質問をする
  • いま抱えているストレス、目標、感情的な経験を確認する
  • 何気なく口にする小さな詳細に気づき、それについてさらに尋ねる
  • 相手の視点、興味、優先順位がどう変化しているかに関心を持ち続ける

心の距離は、多くの場合、対立からではなく、好奇心が静かに消えていくことから始まるのだと覚えておいてほしい。

2. 相手に向き合うのをやめる

「相手に向き合う」とは、関係のなかでパートナーが発する「つながりを求めるサイン」に応えることだ。

こうしたサインは、たとえばパートナーが胸躍るニュースを分かち合ってくるときのように、わかりやすいこともある。しかし多くの場合、それは非常にささやかなものだ。ストレスの多かった会議についての一言、面白いものを一緒に見てほしいという頼み、一日のなかでのちょっとした気づきなどである。こうした場合、反応することの重要性は、私たちが思う以上に大きい。それらは静かではあるが、パートナーに自分の姿を見て、気づいてほしいという大切な招待なのだ。

こうしたサインに向き合うことは、健全な関係の指標である。それは、フォローアップの質問をしたり、励ましの言葉を添えたり、あるいは温かさと注意をもってその瞬間をただ受け止めるといった行動として現れる。

2018年に「Journal of Experimental Psychology」に発表された研究によれば、人はパートナーから気にかけてもらっていると感じるとき、会話や意見の食い違いのなかでより開かれた態度をとり、防衛的にならず、心理的にも柔軟になる。つまり、応えてもらうことは単に「気持ちいい」というだけでなく、つながりが深まる感情的な土壌を育むのだ。

夫婦がすれ違い始めると、こうしたサインが答えられないままになることが増えていく。関与の代わりに、上の空でうなずくだけになる。スマートフォンの画面が会話から注意を奪う。かつては笑い合えたはずのコメントに、今は「ふうん」というあいまいな返事しか返ってこない。時間とともに、こうしたパターンが、パートナー同士の互いの体験を変えていく。

パートナーが応答してくれないと感じると、人はやりとりのなかでより防衛的で自己防護的になり、それがさらに開かれた姿勢やつながりを損なっていく。つながろうとする試みが繰り返し気づかれないままだと、人は自然と感情的なエネルギーを温存しようとし、そうした招待を控えるようになる。そして、そのような小さなサインが消えてしまうと、関係は表面的には機能していても、親密さを支える「感情的な存在感」の日々の合図が薄れていく。

3. 小さな亀裂を修復するのをやめる

誤解、いらだち、意見の相違は、避けられないものであるだけでなく、関係が機能するうえでしばしば必要不可欠なものでさえある。その意味で、レジリエントな夫婦と苦しんでいる夫婦を分けるのは、思いがけない摩擦が生じたときにそれをどう扱うかだ。対立から素早く建設的に立ち直る力は、長期的な関係の安定性において中心的な役割を果たす。

ここで鍵になるのが「修復の試み」だ。これは対立を鎮めるための、短くほとんど目立たないような仕草である場合もある。素早い謝罪、口論の最中のちょっとしたユーモア、あるいは「今の言い方、思っていたよりきつくなってしまったね」というように和らげる一言などがそれにあたる。行動自体はささやかに見えるかもしれないが、感情のリセットボタンとして強力に働く。

この点を裏づける研究もある。オンラインの心理教育プログラムに参加した夫婦を対象にした2021年の研究では、こうしたスキルを学んだパートナーは、建設的なコミュニケーションにおいて大きな改善を示した。その結果、「要求と回避」のようなやりとりや、互いに避け合うパターンは劇的に減少した。この結果は、対立を修復する力が関係のダイナミクスを意味あるかたちで変えうるスキルであることを示している。

離れていく夫婦は、こうした修復を行わなくなることが多い。その結果、小さな不満が未解決のまま残る。とげのある一言はそのままにされる。誤解は水面下で静かにくすぶり続ける。何気ない行動さえ苛立ちを覚えるように感じられ、小さなミスが不釣り合いなほど動揺を招くようになる。

修復がないと、関係の感情的な空気は、善意から警戒へと少しずつ変わっていく。その結果、日々のやりとりは信頼ではなく、静かな恨みの色を帯びるようになる。

こうしたことすべてに関して励みになるのは、失われていった習慣は、同じように取り戻すこともできるということだ。好奇心はシンプルな問いかけで再び灯すことができる。「相手に向き合うこと」は、小さな注意の行為から始められる。修復は、緊張をひとこと認め、リセットしようとする姿勢から始めることができる。

夫婦がそのために必要な努力を惜しまないとき、つながりは自然に感じられるようになる。真のつながりに向けた自分の準備状態を測るために、科学的裏づけのあるこのテスト「Perceived Responsiveness Scale(応答性認知尺度)」を試してみてはいかがだろうか。

forbes.com 原文

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