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2026.09.09 11:30

テスラ出身者が開発したAI、モーター設計が2カ月から20分に短縮

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ドローンやロボット向けモーターを開発するスタートアップ、Atlas Motion(アトラス・モーション)は米国時間8月6日、1150万ドル(約18億3000万円)の資金調達を発表するとともに、ステルスモードを脱した。同社はAIを活用することで、新たなモーターを「昼食を作る程度の時間」で設計できると主張している。驚くべき主張だが、創業チームにはテスラ、マイター、シールドAI、マッハ・インダストリーズの出身者が集結しており、既に月間1万個のモーターを出荷している。共同創業者兼CEOのクリスチャン・モーチェンによると、2026年12月までに生産能力を月産4万個へ拡大する計画だという。

Atlas Motionはまた、ドローンやロボット用モーターのサプライチェーンを米国内へ回帰させることにも力を入れている。しかし、同社の最大の強みは、独自開発したエンジニアリングAI「Vector(ベクター)」にある。これは、テスラで生産ライン全体の自動テストプロセスを統括するプラットフォーム「Odin」に着想を得て開発された。

「顧客との最初の打ち合わせの最中に新しいモーター設計を提示できる。業界において前例がないことだ」と、モーチェンはポッドキャストのインタビューで語った。

新たな仕様の電気モーターを設計するのには、通常であれば数週間から数ヵ月を要する。電磁気学の専門家や機械エンジニアをはじめ、サプライチェーン、製造、物流など部門を横断するチームが並行して作業を進め、顧客の課題を解決しながら量産可能な設計を完成させる。モーチェンによれば、Atlas Motionではこれをわずか20分間で完了しているという。

今回の資金調達を機にステルスモードを脱したAtlas Motionは、ハードウェアスタートアップという極めて難易度の高い領域で、大胆な仮説を掲げている。それは、ソフトウェア開発を劇的に加速させているAIの力を、高性能かつミッションクリティカルな物理ハードウェアの設計・製造にも応用できるという考え方だ。これが実現すれば、ドローンを飛行させ、ロボットを動かし、自律型システムを支えるモーターやアクチュエータをはじめとするさまざまなハードウェアを、ソフトウェア開発と同じようなスピードで開発できるようになる。

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編集=朝香実

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