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2026.09.09 11:30

テスラ出身者が開発したAI、モーター設計が2カ月から20分に短縮

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エンジニアを置き換えるのではなく、設計プロセスを最適化

Atlas Motionの中核を担うのは、AIを活用したソフトウェアシステム「Vector」だ。モーチェンは、Vectorを人間のエンジニアリングの代替ではなく、設計プロセス全体を加速させる存在と位置付けている。

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「AIはエンジニアリングに取って代わるものではない。エンジニアリングのプロセス全体にわたる多くの重要な意思決定を迅速化しているだけだ」と彼は語る。

モーチェンによると、Vectorは設計の前提条件や要件を取り込み、エンジニアが通常は手作業で行うシミュレーションを自動で実行する。さらに、その結果をもとに、製造に必要なデータやパッケージを自動生成するという。Vectorを活用すれば、微調整を含めても、仕様策定から設計の完成までわずか5~10分で完了する。また、その設計結果は、実際に製造したハードウェアの性能と極めて高い精度で一致しているという。「現状、製造したハードウェアの性能を99%の精度で予測できている」と彼は述べた。

プロセスの迅速化は、それだけにとどまらない。Atlas Motionによれば、新たな設計を量産体制に移行するまでの期間を6週間に短縮できるという。業界では通常、この工程に最大6ヵ月を要する。新製品の設計にかかる時間を従来の2ヵ月から20分に、量産化までの期間を6ヵ月から6週間に短縮することで、Atlas Motionはハードウェアサプライヤーというよりも、ソフトウェアを次々とリリースする企業に近い存在になりつつある。

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モーチェンはテスラ在籍時、生産ライン全体の自己診断を管理する同社のソフトウェア「オーディン」の開発に携わっており、Atlas Motionではこの発想をさらに一歩進めようとした。

「物理的な状態を基本データとして扱いたいと考えていた」とモーチェンは語る。同社のチームは製造工程で使う設備や機器にコンピューティング機能を組み込み、Vectorを工程全体に連携させた。これにより、システムは個々の設計を理解した上で、それを生産工程に反映させ、実際の製造現場から得られたデータをフィードバックすることで、時間とともに学習し、精度を高めていく。

「モーターの製造は、寿司を握るようなものだ。寿司作りはそれほど複雑な作業ではなく、材料の数も限られている。しかし、質の悪い寿司は一目でわかる。我々のソフトウェアを使えば、本当に美味しい寿司を迅速に作ることができる」と彼は述べた。

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編集=朝香実

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