早起きしてガチ中華の朝ごはんを
初日に戻るが、名古屋のガチ中華エリアの街歩きをすませ、延辺朝鮮料理店の延辺館に戻ってから、「ガチ中華入門」と題したトークイベントを行い、筆者の近刊『ガチ中華移民』(太田出版)の内容を紹介した。
終了後は中国の東北地方にある延辺朝鮮料理に舌鼓を打った。東京以外にお住いのガチ中華に関心を持つ新しい仲間との出会いは、筆者にとってうれしい出来事だった。
翌日の朝、筆者はSさんに教えてもらった新栄にある中国東北料理店「庄稼院」でガチ中華の朝ごはんを食べた。
タブレットのメニューで豆乳と油条、肉まん、中華風茹でタマゴの「茶葉蛋(チャーイエダン)」を頼んだら、酸味の少ないジャガイモの千切り炒めの「土豆絲(トゥドースー)」をサービスで出してくれた。まさに東北の朝ごはんである。
豆乳を運んできた店の女性が「要加糖?(お砂糖入れますか?)」と聞くので(ブラックでいい、みたいに)、「不要(いりません)」と答えたのだが、肉まんや茶葉蛋を食べ終わって、油条を豆乳に浸して食べていると、少し甘みがほしくなった。
さきほどの彼女に声をかけると、半分くらい残っている豆乳の器にけっこうどっさり、スプーンで砂糖を入れてくれた。油条は砂糖入りのほんのり甘い豆乳のほうが合う。
新栄には、ここ以外にも数軒、中国の朝ごはんを食べさせてくれる店があることを知った。実は、筆者は駅前のホテルから早起きして、新栄まで歩いた。地下鉄東山線でも栄は名古屋駅から2つ目だ。出張先で早起きできたら、こんな朝ごはんはいかがだろうか。そこには、東京と変わらない日常がある。


