政府によるスタートアップ政策や文科省の支援を受け、中学・高校でもアントレプレナー教育への注目が高まっている。しかし、中高生が企業の経営者や実務担当者に直接出会う機会は、依然として限られている。
そうしたなか、中高生が社会課題解決のための探究活動やビジネスプランなどについて発表し、企業の経営者や実務担当者から意見やフィードバックをもらうイベント「SJ OPEN DAY」が、8月1日、東京都内の品川女子学院で開催された。全国から12校の中学・高校が参加。大企業からスタートアップまで、100人以上の企業経営者や実務担当者が駆けつけた。
緊張しながらも精一杯プランを発表する生徒や、発表に熱心に耳を傾け、アドバイスをする大人たちの姿が随所に見られ、会場は熱気に包まれた。
わが町の課題に向き合う代表2校へ、大手経営者が真剣助言
2024年から開催され、今回で3回目となった「SJ OPEN DAY」。オープニングでは全国を代表して2校の生徒が講堂のステージに上がり、来場者を前に「公開フィードバック」を受けた。助言役は、丸井グループ代表取締役社長の青井浩氏と、品川女子学院の卒業生で、料理教室ABCクッキングのグループ会社であるエービーシースタイル代表取締役社長の田丸玲奈氏が務めた。
1校目の長野県白馬高等学校からは、国際観光科2年の生徒2名が登壇した。白馬村では、住民の3割超を高齢者が占める。中でも南部の神城地域ではスーパーが遠く、バスなどの公共交通機関の運行本数も限られているため、高齢者にとって日常の買い物が大きな負担になっているという。
ふたりはその課題を解決すべく、地元で無農薬野菜を販売する業者や地域包括支援センターなどと連携し、同地域に住む70歳以上の車を運転できない高齢者に、野菜やお米、調味料などの重い生活必需品を移動販売する計画を発表した。11月からは、同計画を実行予定だという。



