生理用品からロープウェイまで、自由な発想が躍動
続いて、各校の生徒が13の教室に分かれ、各15分間の発表を実施した。開催校の品川女子学院は、中高生5名がユニ・チャームとの世界初となる紙おむつの水平リサイクル技術「RefF(リーフ)」を生かした生理用品開発プロジェクトについて発表。さらに、横浜市立東高等学校3年生の生徒は、スポーツビジネスにおけるグローバルファン獲得戦略をプレゼン。VRや360度カメラ、バーチャル広告を組み合わせたファン拡大の構想を披露した。
他にも、本郷中学校・高等学校からは中等部の3名が、災害関連死を防ぐために被災者が温泉旅館を利用できる保険制度についてのアイデアを発表。鹿児島実業高等学校2年生の2名は、鹿児島市内の交通渋滞緩和と観光促進を目的としたロープウェイを使ったビジネスプランをプレゼンするなど、全37チームの発表が実施された。
発表を聞いた企業の担当者や保護者からは、生徒たちがなぜその市場に着目したのかという質問をはじめ、事業プランに追加すべき要素や地域の事例、集客方法などについて具体的なアドバイスが投げかけられた。一方、発表した生徒からは「普段関われないような企業の方たちや、遠い地方の学校とも交流して刺激になった。アイデアをもっとブラッシュアップしていきたい」という声が聞かれた。
品川女子学院の漆紫穂子理事長は挨拶で、「子どもたちにとって社会課題は自分ごと」とコメント。そして、「(SJ OPEN DAYには)全国11の学校の生徒と本校の生徒、様々な専門性をもつ大人たちが集まっている。連携し、新たな価値をつくることにつなげていきたい」と抱負を述べた。
自由な発想で社会課題解決のプランを語る生徒たちと、それを温かく見守り、実現への道筋を一緒に探りながらフィードバックを送る大人たち。プランが荒削りでも、時に間違っていても構わない。その関わりこそが、子どもたちにアントレプレナーシップを培い、いずれ彼らを社会を動かす存在へと導いていくのだ。「SJ OPEN DAY」のような場が、全国の多くの中学・高校に広がっていくことを期待したい。


