ホワイトカラーのプロフェッショナルに今求められるスキル
AIはナレッジワーカーの業務負担を軽減し、アイデアから実行、成果物の創出に至るまでの管理業務の時間を削減する。とはいえ、人間の判断力は依然として極めて重要だ。より多くの企業が次世代技術を採用するにつれ、人間が行う管理業務はさらに削減されていくだろう。
したがって、プロフェッショナルの価値は、誰が最も優れた、最もインタラクティブなスライド資料を作れるかには、次第に左右されにくくなる。誰もが同じ能力にアクセスできるようになるからだ。
重視されるのは、人間の解釈力や判断力、そして意思決定のために組織の文脈やニュアンスを活用することになる。AIの出力に完全に依存するのではなく、ファクトチェック(事実確認)を行い、最終的な受け手(オーディエンス)のニーズに合致しているかを確認し、適切な文脈が反映されているかを担保することが核心的なスキルや考慮事項となる。
また、チャットボットのワークスペース内で、適切かつ必要な情報のみにアクセスできるようにするための、エンタープライズレベルの制御についても考える必要がある。機密情報であり、ユーザーアクセスが制限されているはずの情報が、誤って表面化するような事態は許されない。
OpenAIが職場向けアプリケーションのエコシステムを拡充し続けるなか、特にこうした実務の実行を主な仕事とする若手社員にとって、最も重要になると考えられる2つの能力とスキルがある。
・批判的思考力(クリティカルシンキング)
AIの出力をどのように評価すべきかを知ることは重要であり、プレゼンテーションにおいてどの文脈が重要か、ハルシネーションを起こさずに最善の結果を得るために適切な文脈をどのように組み込むべきかを理解することも同様に重要である
・説得力
見事なスライド資料を作成することと、実際にそのプレゼンテーションを行い、聞き手を説得し、交渉し、行動へと導くこととは、まったくの別物である
それが契約の成立であれ、戦略や今後の進め方に関する合意であれ、あるいは新しいイニシアチブの立ち上げであれ、人間ならではのスキルはさらにその価値を高める。アイデアを明確かつ印象的な方法で伝える方法を知らなければ、AIが生成したどんなに美しいプレゼンテーションも完全に失敗に終わる可能性があるため、説得力やコミュニケーション能力はこれまで以上に重要になるのだ。


