実質的な指標となるのは、強烈な関心そのものではない。むしろ、パートナーがあなたの内面を「まだ完全には把握しきれていない地図」として扱っているかどうかだ。例えば、話の先を促す質問をしたり、ある事柄に対するあなたの考えが変わったことに気づいたり、あなたの答えに少し驚いたりすることだ。問いかけが続くということは、「相手にはまだ学ぶべき側面がある」という前提が働いていることを意味する。それがなくなると、通常はその逆の前提、つまり敵意ではなく「この人のことはもう十分に理解した」という感覚が生じていることを示す。
サイン2:パートナーの不在時に、相手を好意的に語っている
パートナーが第三者に対してお互いをどう表現するかは、関係性を診断する上で最も有効な行動の一つである。なぜなら、それはパートナーに直接聞かせるためのパフォーマンスではないからだ。
人間関係に特化した研究機関Gottman Institute(ゴットマン研究所)が長期にわたるカップルを対象に実施した研究によると、安定した関係にあるパートナーは、共有してきた歴史を寛大に語る傾向がある。困難な時期を「共に乗り越えた試練」として振り返り、相手の失敗をあげつらうのではなく、当時の状況を踏まえて理解しようとする。一方で、関係が悪化しているパートナーが同じ出来事を説明する場合、相手の責任をより厳しく追及する傾向がある。
その背景にある心理的メカニズムが「肯定的感情の優先」である。これは、パートナーの曖昧な言動を好意的に解釈する一般的な傾向を指す。この心理が働いていれば、相手の帰宅が遅いときに「大変な一日だったのだろう」と受け取るが、働いていなければ、同じ遅れを「自分への無関心の表れ」と解釈してしまう。
人間関係における行動のほとんどは曖昧であるため、これは極めて重要だ。パートナーのデフォルトの解釈の仕方が、あなたについて蓄積される記憶の全体像を形作り、将来のあらゆる決断はその記憶に基づいて下される。あなたがいないところであなたのことを良く言う人は、実質的に、あなたに関する好意的な記憶を積み重ねている人なのだ。
サイン3:日常の些細な「関心や呼びかけ」にしっかり応えている
ゴットマンの「つながりを求める働きかけ(bids for connection)」に関する研究では、パートナーの注意を引こうとする些細な試み(ニュースについてのちょっとしたコメント、何かを見てほしいという頼み、散歩への誘いなど)を調査している。関係の安定性を予測したのは、喧嘩のスタイルではなく、こうした働きかけに対してパートナーが(無視するのではなく)「応じた」割合であった。


