これまでに感染が確認されたのは、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州、ミネソタ州、ニューヨーク州、オハイオ州の6つの州の店舗。感染者は合わせて45名となった。そのうち43名が、発病した前の週にチポトレで食事をしたと報告している。
「これまでに行われた疫学調査の結果、今回の食中毒はチポトレで提供された特定のメニューまたは食材が原因のようだ」とCDCは20日、同サイトで報告した。これまでに16人が入院したが、死者は出ていない。
チポトレ株は11月20日午後には9%下落し、1株当たり556ドル(約6万8,000円)となり、翌週月曜日の23日朝には532ドルまで下落した。今回の食中毒が最初に報じられたのは10月。場所はシアトルとポートランド地域だった。保健当局が感染の疑いがあるとしたレストランは11店舗だったが、同社は同地域にある43店舗すべての営業を一時的に自粛した。これらの店舗は先週になって営業を再開している。
「この度の騒動により、ご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。弊社は今後、食の安全に関しいかなる向上の機会も逃さず、これまで以上に徹底して取り組むことを最優先事項と致します」とチポトレの共同CEO、Steve Ellsは当時述べていた。
チポトレはファストフードとファミリーレストランの中間の新業態「ファストカジュアル」を代表する企業として注目の存在。高級バーガーの「シェイク・シャック」等と並んで、この分野をリードしている。