経営・戦略

2026.08.19 12:00

ビリオネアも実践する、企業の持続的成長に必要な6つの習慣

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レガシー思考に潜む危険

レガシー思考は、自己満足がもたらす最も危険な(そしてよくある)副作用の一つだ。Burrus Research(バーラス・リサーチ)のダニエル・バーラスはレガシー思考について、レガシー技術にたとえながら次のように的確に説明する。「時代遅れであり、かつてほど役立たなくなった考え方、戦略、その他の行動のことだ」

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レガシー技術においては、かつては画期的かつ革新的と見なされていたソフトウェアやオペレーティングシステムであっても、もはや十分とは言えず、その効果も期待できなくなっている。2000年代に画期的と見なされていたビデオゲームのグラフィックと現在のものを比較してみれば、状況がいかに劇的に変化したかがよくわかる。

AIの時代は、この変革をさらに加速させている。従来の技術がかつてない速さで陳腐化しつつあるだけでなく、AIによってもたらされた新しいビジネス手法は、レガシー思考をかつてないほど危険なものにしている。

かつてベストプラクティスとされていた原則や戦略であっても、いまやAIが、日々の業務フローやプロセスをどのように変えつつあるかを考慮に入れる必要がある。異なる考え方や行動様式を受け入れること、あるいは、少なくとも検討することへの消極的な姿勢を取ると、かつて成功を収めていた企業であっても、テクノロジーを活用したイノベーションに積極的に取り組む企業に、あっという間に後れを取ることになりかねない。

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惰性への対応

レガシー思考に伴う最大のリスクは、それが企業全体にトップダウンで影響を及ぼしがちであるという点にある。リーダーがレガシー思考に固執したカルチャーを築いてしまうと、企業内で変化やイノベーションを起こそうとする者はほとんどいなくなってしまう。たとえ変化が必要だと認識する誰かがいたとしても、企業全体としては行動につながらない。その理由は、多数派が現状維持を好むか、あるいは、周囲からの反発を恐れるからだ。

こうした惰性を打破するためには、企業経営の上層部から始める必要がある。例えば、2014年にサティア・ナデラがマイクロソフトのCEOに就任した際、彼は社内に、会社を誤った方向へと導いていたいくつかの惰性の問題があることを見抜いていた。有害な競争文化や、モバイルおよびクラウドコンピューティングへの対応の遅れが、同社に後れをとらせる要因となっていたのだ。

その結果は極めて明白だった。ナデラは企業文化を変革し、コラボレーションと学習、そして新しいことに挑戦する際の失敗から学ぶことの大切さを強調した。マイクロソフトを、「すべてを知っている」企業から「すべてを学ぶ」企業へと転換させたことで、同社はクラウドコンピューティング分野における主要プレイヤーになることができた。この変革により、マイクロソフトはその後、AI分野においても、リーダー企業の一社としての地位を確立することになった。

ナデラが成功を収めた理由は、当時の現状維持の姿勢をそのまま続ければ、どのような危険が伴い、どのような機会を逃すことになるかを明確に示したことにある。特に注目すべきは、新しいカルチャーモデルが2年かけて構築され、変革の過程で微調整を重ねながら、徐々に勢いを高めていくことができた点である。

勝ち続ける勝者たちは、惰性任せの現状を客観的に見つめ、その弱点を認め、方向転換のための計画を実行に移すことをいとわない。彼らは、イノベーションを続けていくためには、自社のカルチャーやプロセスを抜本的に見直す必要があることを理解しているのだ。

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翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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