2013年2月2日、アルゼンチンのアコンカグア(背景)。アコンカグアは、アジア以外で世界最高峰(標高6962メートル/2万2841フィート)であり、七大陸最高峰(セブン・サミッツ)の1つ。
アルゼンチンのアコンカグアは標高2万2841フィートで、アジア以外では世界で最も高い山だ。そのため、七大陸最高峰(各大陸の最高峰)の中でも、とりわけ多くの登山者が憧れる山の1つであり、多くのアマチュア登山家にとっての目標となっている。
私は以前、この怪物のような山に登ったことがあるが、人生で最も身体的に過酷な経験の1つだった。比較できる遠征があるとすれば、地理上の南極点まで「ラストディグリー」をスキーで進んだ時くらいである。
ここで重要なキーワードは「肉体的」という点だ。ノーマルルート(Ruta Normal)を通る登頂は、技術的には比較的容易で、基本的には歩いて登れる山である。しかし、アコンカグアの本当の難しさは、高高度と過酷な気象条件にある。山頂の風速は時速100マイルを超えることも珍しくなく、気温は華氏マイナス30度以下にまで下がる。
この山では毎年平均3人の登山者が、高山病(ヒマラヤではほとんどの場合に補助酸素が使われるが、アコンカグアではめったに使われない)、低体温症、疲労、凍傷、滑落で命を落としている。登頂成功率は30%で、毎年この山に挑む約3000人のうち、成功するのは1000人未満だ。
一般的な登頂には、適切な順応のため、途中4カ所にキャンプを設営しながら2週間半から3週間を要する。そのため、テント、食料、調理器具、予備の衣類、寝袋などを詰めた50ポンド超の荷物を背負って運ぶ必要がある。
山麓では華氏80度超の気温に、そして前述の通り山頂では華氏マイナス30度に備えなければならない。この山に挑むには、事前に相当なコンディショニングが必要だ。推奨されるのは、1マイル8分未満のペースで連続して走れる能力に加え、起伏のある地形で重いパックを背負う筋力トレーニング、あるいは都市部に住んでいるなら高層ビルの急な階段を使ったトレーニングである。
本稿は、アコンカグアに関する2部構成シリーズの第1回である。次回は、山頂付近での私自身の体験を詳しく紹介する。そう、「複数」の体験だ。最初の挑戦は大規模な商業遠征隊とともに行ったが、失敗に終わった。1年後、私は少人数のプライベートグループとともに戻り、再びひどい天候に見舞われながらも登頂した。
少人数のグループであれば、高度順応のために余分な日数を確保できるだけでなく、登頂日のスケジュールにも柔軟性が生まれる。商業遠征隊ははるかに統制が厳しく、登頂に充てられる日は2日か3日しかない。その期間内に山頂に到達できなければ、挑戦を断念しなければならない。私の最初の登山でも、竜巻級の強風に見舞われ、まさにそうなった。
アコンカグア遠征を提供する会社は数多くあり、米国を拠点とする企業もあれば、南米を拠点とする企業もある。ガイド付き登山の費用は4000ドル(約63万円)から7000ドル(約111万円)で、料金が7万5000ドル(約1190万円)に上ることも珍しくない、混雑したエベレストのようなヒマラヤの山々と比べれば、相対的に割安な山だ。登山のハイシーズンは現在始まっており、2月中旬まで続く。
(編集部注:本稿はアコンカグアに関する2部構成シリーズの第1回です)
Forbes
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ジム・クラッシュ



