習慣2:自分に向けられたものではない情報まで読む
詮索好きだと受け取られる2つ目の習慣は、自分に向けられたものではない情報まで吸収することだ。たとえば、訪問先の本棚に並んだ本のタイトルを眺める、誰も立ち止まって見ようとしない銘板を読む、食事をするつもりのないレストランのメニューを隅々まで見るなど。そうした行動は求められていないところに注意を向けているため暇つぶしのようであり、少し立ち入りすぎているように見える。
このパターンは、経験への開放性の中でも「知性」の側面に対応している。これはアイデアや抽象概念、情報探索と関連する特性群だ。その累積的な効果は心理学者レイモンド・キャッテルの「投資理論」によって説明される。この理論では、知識や語彙、事実理解の蓄積である結晶性知能は、生まれ持った推論能力を周囲の環境に繰り返し投資することで発達するものとしている。
学術誌『Frontiers in Psychology』に2021年に掲載され、1万1000人以上を対象に行われた研究では、この投資効果は探索を続ける機会が多い教育環境や家庭環境にある人の間で最も強かったことが分かった。
この習慣を生産的なものにしているのは、目標がないことだ。目的なく集めた情報は、関連性に基づいて選別されないため、より規律ある注意の向け方では決して得られなかったような関連付けに後々活用することができる。
習慣3:人の動機に強い関心を持つ
3つの中で最も立ち入りすぎに見える習慣は、相手が何をしたかを知りたがるのではなく、その理由を知りたがることだ。同僚が以前は公の場で否定していた仕事を引き受けた、友人がある発言の後に黙り込んだ、などと聞くとその背後にある理由がわからない限りその出来事を片付けることができない。
心理学者はこの傾向を「帰属複雑性」として研究している。これは、人の行動について、最初に思い浮かんだ説明で済ませるのではなく、多層的な説明を導き出そうとする傾向のことだ。学術誌『Journal of Personality and Social Psychology』に1986年に掲載された研究でこの概念が初めて提唱され、この傾向が強い人は最初に思い浮かんだ説明に飛びつくのではなく、状況的な圧力や個人の過去、相反する動機などを一貫して総合的に考慮することが明らかになった。その後の研究でこのパターンは社会的判断の精度の高さと関連付けられている。こうした説明を組み立てるには時間がかかる。
この習慣は社会的には代償が大きい。なぜなら、誰かの動機に強い関心を持ち続けることは、監視と混同されがちだからだ。だが機能的には、人が日常的に直面する最も複雑なシステムに対して安易な説明を受け入れようとしない姿勢を反映している。


