ヒューマノイド出荷は5511台、売上高は約408億円に伸長
そこから成長が一気に加速する。目論見書によると、同社は昨年、ヒューマノイド5511台を世界で出荷し、2024年の10倍超に伸ばした。出荷台数でヒューマノイド市場の世界首位に立つとする同社は、創業以来ロボット犬を3万3000台以上販売したとも記している。2025年の売上高は前年比300%超増の17億元(約408億円)、純利益は前年比約200%増の2億7820万元(約67億円)に達した。ヒューマノイドの平均販売価格は16万6400元(約399万円)だという。
上場後の株価は堅調な滑り出しになる公算
上場後の株価は堅調な滑り出しになる公算が大きい、と北京のブティック型投資銀行(特定分野に特化した小規模な投資銀行)である香頌資本(Chanson & Co)のマネージングディレクター、シェン・モンはみる。理由として、中国の個人投資家が新規上場株を好むことや、同社が市場で首位に立っていることを挙げる。だが、ユニツリーの前には障害も膨らんでいる。地政学的な逆風や競争の激化がそれだと、同社自身が目論見書で警告している。
米国が海外製ロボットの輸入を禁止、新規モデルだけが対象
目論見書によると、同社は昨年、売上高の1割超を米国で稼いだ。トランプ政権は安全保障上の懸念などを理由に、中国製の新型ヒューマノイドと四足歩行ロボット犬の輸入を禁止すると7月に発表している。ユニツリーは目論見書で、すでに米国で販売中の製品はこの禁止措置の対象外だとしつつ、新型機については米政府の承認が必要になると説明している。
参入企業は200社を超え、1~3月期は純利益が半減
市場での競争も激しい。中国が先端産業を育て、技術力で米国を追い越そうとする中、ヒューマノイドロボットメーカーの数は2026年半ばで200社を超えたと、深圳の高工産業研究院(GGII)のデータは示している。その多くが上場を狙っており、智元機器人(AgiBot)は7月24日、香港で上場手続きに入ったと公表した。智平方(AI²Robotics)も香港市場へ株式を売り出す検討に入ったと報じられている。
ユニツリーは、2026年1〜3月期に成長が鈍化した理由の1つとして、この競争激化を挙げた。同期の売上高は前年同期比68.5%増の4億2280万元(約101億円)にとどまり、純利益は52.6%減の4030万元(約9億7000万円)だった。研究開発費とマーケティング費の増大で利益率が押し下げられたと同社は目論見書で説明し、競争の激化に対応するため、今後ヒューマノイドの販売価格を引き下げる可能性があると警告している。


