「母子帰省」は6割超が「自分も休める」
家族全員で帰省するのではなく、配偶者が同行しない「母子帰省」を選んでいる家庭もある。実家に帰省する213名を配偶者が同行するかどうかで分けたところ、「自分も少し休める・ゆっくりできる」と答えたのは、配偶者も一緒に帰省する人では35.0%だったのに対し、母子帰省では62.5%。27.5ポイントの差があった。一方、「子どもが祖父母と過ごす姿を見られる」と回答した割合は、配偶者も一緒の場合が63.7%、母子帰省が69.6%と、大きな差はなかった。

実家にだけ帰省する123名のうち41.5%は、「私と子どもだけ」で帰省している。母子帰省の滞在日数も、実際が2.65泊、理想が2.73泊と、ほぼ希望通りだった。なお、今回の調査では配偶者が同行しない理由について、仕事の都合なのか、意図的に別行動を選んでいるのかまでは尋ねていない。
自由回答では「愛知から青森の義実家へ、パパが幼児2人を連れて帰省してくれます! 帰る際には帰省費用+αを持たせてくれる気遣いの塊のような義両親です。最高すぎて頭が上がりません(30代後半・末子3~5歳)」と、夫が子どもを連れて帰省する「父子帰省」の例もあった。
義実家で感じる「自分の居場所のなさ」
帰省のしんどさについても、興味深い結果が出ている。「育児方針への口出し・干渉」を挙げた割合は、実家にだけ帰省する人で10.6%、義実家にだけ帰省する人で11.9%とほぼ同じ。「家事や育児の手伝いの負担」も、それぞれ9.8%と9.5%で大きな違いはなかった。
一方、はっきりと差が出たのが「自分の時間・居場所がない」だった。実家にだけ帰省する人では8.1%だったのに対し、義実家にだけ帰省する人では32.1%と約4倍に上った。

なお、帰省する人全体で「しんどい」と感じることとして最も多かったのは「移動や準備が大変」の55.9%で、「実家・義実家での気疲れ」53.9%、「暑さ・体調管理」33.2%、「費用」30.7%と続いている。
自由回答ににじむ、それぞれの帰省事情
「家族には言えないけれど、帰省について正直に思っていること」を尋ねた自由記述にはこんな声があった。
「結局夫より自分の負担が高い。準備は全部自分だし、帰省したら夫はどちらの実家でも寝転がって休んでいるが、自分は寝転がるなんてできない(30代前半・末子0歳)」
また、実家と義実家での過ごし方の違いを語る人もいる。
「実家だとちょっと子どもと離れて自分も休むことができるが、義実家でゴロゴロしたり気を抜いて休むことはまだできない(30代前半・末子0歳)」
一方、帰省が必ずしも楽しいわけではなくても、親や祖父母との時間を大切にしたいという声もあった。
「親孝行のためだけに帰省します。実家だけどそんなに居心地良くないけど、もしかしたらあと数年しか会えないかもしれないと思うと、孫と会わせることだけが私にできる親孝行だから(40代・末子3~5歳)」
もちろん、義実家への帰省を楽しみにしている家庭もある。
「義実家の祖父母と義兄さんはとてもいい方で、正直ゆっくりさせてもらってます(40代・末子3~5歳)」
さらに、これまでとは違った帰省の形を望む声も寄せられている。
「実家、義実家それぞれに帰省するのは面倒くさいので、いっその事旅館とかに集合して2泊3日くらいでみんなでのんびり過ごして一気に終わりにしたい(30代後半・末子3~5歳)」
「家族全員で帰省」にこだわらない時代へ
コネヒトは今回の調査について、帰省への気持ちを分けていたのは「行き先」だけでなく「決め方」でもあったと考察している。「いつ行く?」「何泊にする?」「誰が行く?」といったことを出かける前に話し合うことや、「家族全員でそろって行く」という形を少し緩め、それぞれの家庭に合った帰省の形を探すことが「耐える時間」から「休める時間」へ変えるきっかけになるかもしれないとしている。
帰省といえば、「家族そろって」「お盆に」「実家や義実家へ」という形を、なんとなく当たり前と考えがちだ。しかし今回の調査では、母子帰省や父子帰省、さらには旅館に集合したいという声まであった。家族の形や暮らし方が多様になった今、帰省もまた「こうあるべき」に合わせるのではなく、それぞれが無理なく過ごせる形を選んでいいのかもしれない。
【調査概要】
調査名:夏の帰省に関するホンネ調査
調査実施:コネヒト株式会社
調査期間:2026年7月28日~8月2日
調査対象:『ママリ』利用ユーザー
調査方法:インターネット調査
有効回答数:543件
※設問によっては帰省の予定がある方だけが回答しているため、設問ごとに回答者数が異なる。本文では、それぞれの数値に該当する回答者数を添えている。
※本調査では、回答者および配偶者・パートナーの性別を尋ねておらず、読みやすさを優先して「配偶者」と表記。
引用元:コネヒト調べ


