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2026.08.08 09:59

「時間もお金も節約する時間とお金がない」という矛盾

stock.adobe.com

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コンサルタントとしての数十年間、私は数え切れないほどのチームや組織と協働し、働く体験の質を高めるための取り組みを行ってきた。そこには成功も失敗も、そしてその中間もあった。だが、いまも私の心に残るのは、逃してしまった案件だ。仕事を「本当に」機能させたいと願う情熱ある人々が、それを実現できなかった事例である。

提案したプロジェクトが行き詰まるとき、私は繰り返し同じ言葉を耳にする。「今はそんな余裕がない」「他にやらなければいけないことが多すぎる」「予算がない」「今そこまでのコミットメントはできない」。

時間とお金。話は常に時間とお金に行き着く。皮肉なことに、よりスマートなコラボレーションが節約してくれるのも、まさにこの時間とお金の2つなのだ。ここでは、より賢く働くために私が主張したい3つの論点を紹介する。

生産性の観点

「この会議はメール1本で済んだはずだ」という言葉がミーム化したとき、私は喜んだ。ついに問題提起がマグカップに印刷される時代になったのだ、と。しかし間もなく気づいた。それは結局、「仕事とはそういうものだ」という長年のひどいジョークを補強しているにすぎない、と。仕事はつらいものだ、なぜならそれが「仕事」だから。私たちはみな、無意味な会議や延々と続くメールのやり取りに時間を浪費している。「仕事とはそういうものだから」と。

これは必ずしも間違いではない。仕事は本当に苦行になり得るのだ。Atlassianの調査によれば、会議は72%が非効率で、私たちの78%はそうした非効率な会議に出席しすぎて自分の仕事を進められず、その結果、半数以上が時間外に仕事をしている。「まあ、そんなものだろうな」と、あなたはメールを避けながらこの記事を読み、思うかもしれない。だが少し立ち止まって考えてほしい。私たちは「働き方」のせいで職場で仕事ができていないのだ。これは、投資に値する根本的な問題ではないだろうか。

人材定着の観点

従業員1人を入れ替えるコストは、その職位の給与の3〜4倍にもなり得る。加えて、後任探しの間、その業務を誰かがカバーすることによる生産性への打撃も無視できない。離職は避けられないが、「働き方」の問題を解決することでそのリスクを下げられるとしたらどうだろうか。

職場で毎日自分の強みを発揮する機会があり、勤務時間内に自分の仕事をする時間があり、コラボレーションの過負荷に苦しんでいない人ほど、仕事に対するエンゲージメントが高いことはよく知られている。そうした人は新しい仕事を探すことはない。そうした人は高いパフォーマンスを発揮するチームに貢献する人材である。

イノベーションの観点

自分の分野の最先端にいるリーダーの多くが、いまだに2000年代初頭のような働き方をしていることに私は驚かされる。彼らはチームに猛スピードでAIを統合するよう促しながら、何かを進める際のデフォルトの手段として依然として会議を使い続けているのだ。

彼らは野心的な目標(BHAG)に取り組むために、部門横断的な大規模なチームを立ち上げるが、メンバーのカレンダーが過密すぎて、キックオフのスケジュールすら調整できない。ある特定のチームとの会議で、他部署にも影響を与える決定を下し、その後、他の部署にそれを伝えるためにさらに大規模な会議を招集する。また、部下を集めて退屈な進捗報告会議を開き、各参加者が発言するのはわずか3分で、残りの時間は別の作業を並行して行うという状況だ。

大げさに聞こえるかもしれないが、身に覚えがある人もいるだろう。事実として、素早く動きたいなら、大きく考えたいなら、競争に勝ちたいなら、あるいは意義ある変化を起こしたいなら、「どのように」仕事を進めるかを見直すときが来ているのだ。

今日の世界において、組織にとって最も希少な資源は、お金ではなく時間である。時間の使い方を改善することに投資しないのであれば、他の投資からも必要なリターンを期待しないほうがよい。

forbes.com 原文

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