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キャリア

2026.08.08 08:47

キャリアを静かに壊す6つの落とし穴──「デキる人」ほど気づかない

Adobe Stock

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締め切りをすべて守り、目標を超え、成果を出している。上司はあなたの実績を褒め、同僚はあなたの専門性を尊重し、あなた自身も「頼れる仕事人」であることを誇りに思っている。ところが昇進の時期になると、実力で劣るはずの同僚が階段を上っていくのを、あなたは横目で見ることになる。自分はその場に足止めされたままだ。もし心当たりがあるなら、あなたのキャリアを密かに停滞させている「何か」が起きているのかもしれない。

デキる人が気づかない、6つのサイレント・キャリアキラー

オフィスで抜きん出た存在であることは、かっこいいことだと思うかもしれない。目立ち、認められる機会も多い。しかし、いつでもデスクに縛りつけられ、あらゆるプロジェクトで真っ先に選ばれ、最初に出社し、同僚が帰った後も最後まで残る――そこには代償がある。

もしあなたが「オーバーアチーバー(過剰達成型の人)」なら、自分自身が最大の敵になっているかもしれない。気づかないうちに、自分をリスクにさらしているのだ。筆者はこれまでForbes.comで、有害な成功文化が多くの働き手を限界まで追い詰めていること、慢性的なストレスが脳に損傷を与え、燃え尽き症候群を招くことについて記事を書いてきた。

Digital PRのロブ・フェルプスは、密かに限界まで自分を追い込むオーバーアチーバーが増えていると筆者に語った。彼はオフィスのオーバーアチーバーに見られる6つのサインを分析し、それがなぜ静かにキャリアを止め、時には壊してしまうのかを説明する。

1. 「ノー」と言えない

最初のサイレント・キャリアキラーは、断れないことだ。「ノー」と言えないと、仕事を抱え込みすぎてしまう。いつでも助けてくれる人と見られたい一心で、次から次へと予定を詰め込む。フェルプスは「役に立つこと」と「抱え込みすぎ」の違いを、次のような場面で説明する。

すでにやることリストが満杯なのに、上司が「もう1件だけ提案書を入れてくれないか」と頼んでくる。あなたはすでに山積みの仕事を思い出す前に、「はい」と口にしてしまう。短納期のキャンペーン案がもう1件追加されるかもしれない。あるいは、誰もやりたがらないプロジェクトに、自分を良く見せようと自ら手を挙げる。

2. 最初に出社し、最後に退社する

2つ目のサイレント・キャリアキラーは、誰よりも早くログインし、午後10時にメールを送ることだ。上司より先にオフィスに入る。フェルプスはこれを典型的なオーバーアチーバーの行動と呼ぶ。「献身や『常時オン』の文化のように見えるかもしれません。しかし、その根底には『他人より長く働いている姿を見せなければ評価されない』という自分の思い込みがあることが多いのです」

自分の健康や人間関係に支障が出てまで「最も懸命に働く人」と見られたいなら、あなたは可視性=価値だと信じているとフェルプスは言う。しかし時間が経つにつれ、それはプレゼンティーズム(形だけの出社)を生む――必要だからではなく、罪悪感から遅くまで残る文化だ。

3. 完璧主義がワークフローを支配する

3つ目のサイレント・キャリアキラーは、タスクを終えても「終わった」と思えないことだ。あなたは自分に対して最も厳しい批評家であり、些細な仕事を必要以上にストレスフルなものにしてしまう。完璧主義のせいで、何度も編集を重ね、校正し、確認と再確認を繰り返し、何時間も費やす。

完璧主義者は「成功を目指している」と思い込む。しかしフェルプスによれば、真実は違う。「自分の仕事は十分でない」と信じているために、判断されたり批判されたりすることを恐れているのだ。

4. 仕事を文字通り、そして精神的に家に持ち帰る

4つ目のサイレント・キャリアキラーは、仕事モードを切り替えられないことだ。夜、パートナーとテレビを見てくつろいでいても、心は明日の会議に飛んでいる。頭の中でプレゼンを何度もリハーサルし、反応やメディア露出を確認する。

締め切りへの不安で午前3時に目が覚める。身体は職場にいないのに、脳がスイッチを切れない。週末になっても、休息を取る代わりにメールをチェックし、「少し先回りしているだけ」と自分に言い聞かせる。

フェルプスは、この状況が仕事と生活の境界を曖昧にし、やがて境界そのものが消えてしまうと警告する。脳は1週間の仕事から回復するためにダウンタイムを必要とするが、オーバーアチーバーは自分の休息時間さえ自分から奪ってしまう。強い責任感を持ちながらも、仕事から離れられない。心の負担がじわじわと積み重なり、やがて燃え尽きが追いつき、倒れてしまう。

5. 任せることができない

5つ目のサイレント・キャリアキラーは、業務を委ねられないことだ。分担すべきだと分かっていても、手放すことに不安を感じる。「もし後輩が間違った提案書を送ってしまったら?」とフェルプスは問いかける。「自分の評価が下がるのでは?と考えてしまう。結果、任せる代わりに、山のような仕事を一人で抱え込むことになるのです」

これは同僚を信頼していないという話ではないと彼は言う。「ただ、彼らが自分と同じようにうまくやってくれないと思ってしまうのです。だから、『自分でやったほうが早い』と自分に言い聞かせているうちに、やることリストはどんどん長くなっていきます」

品質を守っていると思っているかもしれないが、実際には自分の可能性を狭めているとフェルプスは指摘する。オーバーアチーバーは責任感が強く、高い基準を持っている。しかし、必要以上の荷物を抱え込んでいる。

6. 誰にとっての「解決役」になっている

6つ目のサイレント・キャリアキラーは、オフィスの問題解決役になることだ。しかし、自分の仕事に加えて他人の問題まで解決し続けるのは持続不可能だ。結果、時間もエネルギーも、自分のためのスペースも失う。共感力や支援する姿勢が、あなたのプライベートな時間を奪ってしまうのだ。

「同僚は、何か問題が起きたらあなたが助けてくれると分かっています。キャンペーンの締め切りに追われている? スプレッドシートで苦戦している? あなたが直してくれる」とフェルプスは言う。「土壇場でクライアント対応を代わってほしい? あなたが引き受ける。個人的な悩みまで、信頼されているからあなたのところに集まってくる。良いことのように見え、あなたをオフィスのヒーローにするかもしれませんが、実際には手を広げすぎて、感情的にも消耗してしまうのです」

「静かなる優秀さ」がキャリアを壊す理由

Profit Engineのビジネス専門家ジェイソン・モリスによると、オーバーアチーバーは「ヘッズダウン・アプローチ」と呼ばれる仕事の習慣に陥りやすい。目の前のタスク完了だけに集中し、昇進を引き寄せる戦略的な要素を見落としてしまうのだ。頭を下げて働き続ける人は、どれほど生産性が高くても見過ごされてしまう。

「このヘッズダウン・アプローチは、キャリアを制限するいくつかの形で現れます」と彼は語る。「『本当の仕事』に集中するために会議の招待を断り続ける、部署をまたぐ協業を避ける、チーム議論でめったに発言しない、プロジェクトを完了しても、その背後にある戦略的思考を伝えない――といった行動です」

表面的にはヘッズダウンな働き方は生産的に見えるが、孤立して働くことは実際にはキャリアの成長を妨げ、意思決定者から見えない存在にしてしまうと彼は説明する。リーダーは、あなたについて「見える」「測れる」「将来の可能性を予測できる」ものに基づいて昇進を決める。

「厳しい現実として、あなたの上司の上司はおそらくあなたのことを知りません」とモリスは指摘する。「彼らはあなたの成果物は知っていても、リーダー候補としてのあなたを知らないのです」

現代の職場は、能力と同じくらい可視性を評価する。モリスは、リーダー層が昇進候補を評価する方法に根本的な変化が起きていると指摘する。「マネージャーはもはやタスクの完了だけを見ているわけではありません」と彼は結論づける。「他者に影響を与えられる人、議論に戦略的な洞察をもたらす人、日々のやり取りを通じてリーダーの素質を示す人――そういう人を見極めているのです」

forbes.com 原文

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