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働き方

2026.08.08 08:11

「今日は楽しかった」と職場で心から思えるようにするために、何が必要か?

Adobe Stock

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がん治療センターにいる自分を想像してほしい。患者たちが、一日でも長く生きようと闘っている姿を見つめている。そのとき、スマートフォンが震え、友人からのメッセージが届く。「仕事は順調だけど、早く金曜日にならないかな」

その瞬間、組織コンサルタントであり、『Today Was Fun: A Book About Work(今日は楽しかった:仕事についての本)』の著者であるブリー・グロフ(Bree Groff)の中で、何かがはじけた。「私たちは本当に間違った方向に進んでいる」。彼女は最近、そう語った。「友人個人の問題ではありません。月曜から金曜までを早くやり過ごしたいと願い、週末のために生きようとする文化全体の問題です」

計算は明快だ。私たちは1週間のおよそ7分の5を働いて過ごしている。その日々が早く過ぎ去ればいいと願うことは、人生の大半を手放したいと願うことに等しい。

グロフはコンサルタントとして、20年にわたり組織の内部で仕事をしてきた。その視点を変えたのは、悲嘆だった。2022年、父親がすでにアルツハイマー病を患っていたなかで、母親が末期がんと診断された。がん治療センターの活動を間近で見た彼女は、そこを「人間にとって良き一日を救い、大切にし、維持するために存在する場所」と表現する。そして、リーダーが真正面から問うことの少ない問いを抱いた。今日という日を生きる価値のあるものにするために、私たちは何を「引き算」すべきなのか。

その答えは、彼女が日常的に耳にする「仕事が『労働(ワーク)』と呼ばれるのには理由がある(仕事とは大変なものだ)」という固定観念を疑うことから始まる。「けれど、仕事が苦痛で、そうでなければ人はやらないから報酬を得ているわけではありません」と彼女は語る。「私たちが報酬を得るのは、価値を生み出しているからです。苦痛は必須ではありません」

「パフォーマンス税」を引き算する

グロフが最初に標的にするのは、彼女が「ビジネス・マスク」と呼ぶものだ。従業員が実際の仕事ではなく、プロらしく見せるために費やすエネルギーである。「それはキャンディーのコーティングのようなものです。ビジネスに実質的なメリットは何も生み出さないし、自分らしくいられなければ、楽しむことなど到底できません」

彼女が提案する入り口は、拍子抜けするほど小さなことだ。それは、自分が本当に履きたい靴下を履くことだ。たとえ金融業界にふさわしい服装であっても、カラフルな靴下は、自分自身にも、そしてそれを見る周囲の人々にも、ありのままでいいという許可のシグナルになる。「周囲の人たちにも、あと10%だけ自分らしくいようと思わせる効果があります。それこそが、組織文化に本当に求められていることでしょう」

彼女は、すべての人の立場が平等ではないことも慎重に認めている。マイノリティのコミュニティに属する人々にとって、職場で自分らしく振る舞うことには現実的なリスクが伴う。それでも方向性は変わらない。今よりも10%だけ自然体でいられるようになること。多くの場合、悪いことは起きない、と彼女は言う。

ギャラップ社の調査は、職場に本当の友人がいると、仕事に熱意を持って取り組む可能性がおよそ2倍になることを長年示してきた。それでも、多くの労働者はそのような友人がいないと答えている。これは性格の問題ではない。文化設計の問題だ。グロフが印象的に表現するように、目標は品質へのこだわりを弱めることではない。「棒グラフに口紅を塗るような、パフォーマンスのためだけの業務」を省くことである。

「スピード反射」を引き算する

彼女が第2の標的にするのは、あらゆることに即座に反応しなければならないという条件付けだ。「私は以前、友人や同僚、見知らぬ人からのメールであっても、すべて1営業日以内に返信するという自分ルールに縛られていました。でも、相手は待つことができるのです」

彼女は、誰もが経験するであろう状況を説明する。自分の担当分を処理してすっきりしたのも束の間、2分後にはまたボールが戻ってくる。「せっかく打ち返したのに」と、ため息が出る。今の彼女は、メールというボールを自分の手元にとどめておくようにしている。「これが、世界をスローダウンさせるための、私なりのささやかな貢献です」

ジョー・オコナーの著書『Do More in Four(週休3日でより多くの成果を)』では、体系的な論理が展開されている。労働時間を削減しても企業の生産性は損なわれず、AIによる効率性の向上はさらなる搾取ではなく労働者に還元されるべきだという主張だ。タイム誌による労働時間研究に関する最近の特集でも、労働時間の長さがアウトプットの増加に直結することは滅多にないという点が強調されている。

マネジャーにとって、これは極めて実用的な意味を持つ。深夜にSlackを送信するのではなく、送信日時を設定して予約送信にする。あるいは、考える時間を稼ぐために、まずは受け取ったことだけを伝える。これらは単なる生産性のテクニックではない。「これを緊急事態のように扱う必要はない」という、組織文化のシグナルなのだ。

「多忙反射」を引き算し、思考のゆとりを与える

グロフの著書の中で、すぐに役立つアイデアの一つが、彼女が「何もしない日(Do Nothing Day)」と呼ぶものだ。これは、一見非生産的に見えながらも、実際には極めて創造的な成果を生み出すように設計された、緩やかな構成のオフサイト(社外ミーティング)のことだ。「何もしないが、すべてを思考する日」である。実際には、30分の会議には収まらないような、とりとめのない深い議論をチームで行う。「私たちの脳が呼吸をし、最高のパフォーマンスを発揮するためには、時には厳密な構造を減らす必要があるのです」

彼女は、リーダーがある罠に陥るのを見てきた。システム思考や戦略的思考に傾きすぎて、実際には何も変わらないという罠だ。「大きく考えることは良いことです。しかし、それが何の意味もない、耳あたりのよい企業声明に終わるなら別です」

その解毒剤は、戦略を捨てることではない。何かは今日、変えられると忘れないことだ。今この瞬間に。普段なら共有しないかもしれないアイデアを口にすることでも、「いつもの日常」なら送らずに終わる感謝のメッセージを送ることでもよい。

これは私たちの身体にも当てはまる。スタンフォード大学のジェフリー・フェファーの研究は、仕事が文字通り人々を病気にしていることを示している。グロフは、特に生々しい例を挙げる。忙しすぎたり、あるいは恐れたりするあまり、必要なときにトイレに行けない人々だ。

私たちはまるで、人間が「培養液の中の脳」であるかのように職場を設計してきた、と彼女は言う。まるで、Zoomの画面に頭部を映し出すためだけに身体が存在しているかのように。しかし、ナレッジワーカーはアスリートだ。一流のアスリートなら、大事なパフォーマンスの前に、睡眠や栄養、運動を脳から奪うようなことは絶対にしない。

より良い一日を過ごすための最も手っ取り早い方法

過重労働がはびこり続ける原因は「魅力(グラマー)」にあると、グロフは主張する。「『会議が立て続けに入っている』という言葉の裏には、『自分は非常に求められている人間だ。みんなが自分を必要としている』というニュアンスが隠されています」。その高揚感は本物だ。そして、そこに生じるひび割れから、過重労働が流れ込み続ける。

彼女は自身の方向転換について率直に語る。スピーチのメンターであるニック・モーガンは、かつて彼女にこう言った。「友人にだけ小声で打ち明けるような考えや信念があるでしょう。それこそ、本に書くべきことです」。グロフが小声で語っていたこと、そして今は声に出していることは、彼女がキャリアで最適化しようとしているのは、収益やインパクトの最大化ではないということだ。それは「好きな人たちと途方もなく楽しい時間を過ごすこと」であり、そこに満足できる収入とほどよいインパクトが並ぶ。ほとんど冒とく的に聞こえる。だからこそ、言う必要があったのだろう。

実践的な提案を一つ求めると、彼女の答えは即座だった。「より良い一日を過ごすための最も手っ取り早い方法は、誰かの一日を良くすることです」。同僚に向けた、わずか2行のメッセージでいい。「あの会議でのあなたは素晴らしかった」「あの資料は見事だった」。受け取った相手がスクリーンショットを撮って保存し、自分の「宝物フォルダ」に仕舞いたくなるような言葉だ。送るという決意さえあれば、コストは一切かからない。

彼女は聴衆に、じっくり向き合う価値のある問いを残す。あなたの最良の部分を受け取っているのは誰か。仕事か、家族か、友人か。あなたの健康か、あなたの幸福か。

人生で迎えられる月曜日の数には限りがある。少なくともそのいくつかは、楽しんだほうがいい。

forbes.com 原文

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