同じ制約を指す3つの事実、価格決定力は部材に集まる
インフラ関連株を保有する読者にとって、今週起きた出来事の中で最も役に立たないのは、この「お墨付き(推奨)」そのものだ。重要なのは、互いに関連のない3つの証拠が、同一の制約を指し示していることだ。
・エヌビディアは、帯域幅の広いメモリー(広帯域メモリー)が不足しているため、次期フラッグシップモデルの仕様を縮小している
・同社にとって最も垂直統合が進んでいる顧客(スペースX)が、独自の工場を建設中であるにもかかわらず、同社から独占的に購入している
・同じ顧客が、1四半期に売上高を上回る額をAIハードウェアに費やし、さらに次の四半期のガイダンス開示を見送っている
このような行動をとる企業は、マーケティングサイクルに対応しているのではなく、希少な投入資源を配給しているのだ。このダイナミクスにおいて有利な立場にあるのは、完成品システムの組み立て企業ではなく、供給不足となっている構成要素のサプライヤーである傾向が強い。これにより、メモリー、先端パッケージング、光インターコネクト、および電力供給システムが、主要なロジック半導体メーカーよりも強い価格決定権を持つことになる。
8月26日、エヌビディアが第2四半期決算を発表
エヌビディアは8月26日に、2027会計年度第2四半期決算を発表する。経営陣によるガイダンス予想は約910億ドル(約14兆2870億円)だ。決算数値自体は広く報道されるだろう。しかし、より有益な情報は、その水面下にある。すなわち、メモリーの供給状況に直接言及があるか、Rubin Ultraの構成について同社が何を語るかという点だ。そして、今回のようなコミットメント(購入確約)が受注残(バックログ)に転換しているのか、それとも単なる順番待ちの列(キュー)になっているのかも焦点となる。
スペースXも同様の試練に直面している。同社は市場にギガワット規模のロードマップを提示しながらも、設備投資予測の開示を見送ったが、この組み合わせが何四半期も通用するはずがない。支出実績は、同社が何を信じているかすでに示しており、次の情報開示は、同社に何が支払えるかを示すことになるだろう。


