世界中を旅しながらリモートワークで働く「デジタルノマド」にとって最適な欧州の国が明らかになった。コンサルティング会社のLEIレジスターは、家賃、食費、インターネット速度、コワーキングスペースの数、英語の通用度、デジタルノマド向けビザ(査証)制度、医療水準、安全性、地域の催し物の充実度など、19の項目について欧州40カ国を比較した。
デジタルノマドに適した欧州の国上位10カ国
デジタルノマドに最適な国に選ばれたのはエストニアだ。同国は手頃な生活費や信頼性の高い社会基盤など、リモートワーカーにとって快適な環境を整えている。都心部の寝室1つのアパートの平均家賃は月額573ユーロ(約10万4000円)で、1カ月の食費は平均で247.80ユーロ(約4万5000円)だ。インターネットの平均通信速度は113.1Mbpsで、デジタルノマドビザの有効期間は1年間、申請料は85ユーロ(約1万5000円)だ。エストニアは調査対象国の中で安全性が最も高く、1人当たりの催し物の数でも5位だった。
アイスランドは調査対象の中で最も物価の高い国の1つだが、2位に選ばれた。平均家賃は2098ユーロ(約38万2000円)、食費は541.62ユーロ(約9万9000円)と高額だが、同国はインターネット速度(279.55Mbps)のほか、1人当たりのコワーキングスペース数と民泊の利用可能件数が1位だった。また、催し物の豊富さでは2位、安全性でも3位に入った。
3位のポルトガルは、通信環境、英語の通用度、ビザ取得の容易性が高く評価された。平均インターネット速度は116.91Mbpsに達し、コーヒーの価格は約2ユーロ(約360円)、1年間有効なデジタルノマドビザの申請料は80ユーロ(約1万5000円)だ。都心部の平均家賃は月額919ユーロ(約16万7000円)と比較的高いが、ポルトガルは信頼性の高い社会基盤とデジタルノマドビザを求めるリモートワーカーにバランスの取れた環境を提供している。
4位のモンテネグロはビザ取得条件が最も緩やかな国の1つだ。ビザ申請料は26ユーロ(約4700円)と調査対象国の中で最も安く、有効期間は730日と最長だ。申請者に求められる月収要件は1121ユーロ(約20万4000円)と比較的低い。平均家賃は576ユーロ(約10万5000円)、食費は211.22ユーロ(約3万8000円)で、1人当たりの民泊利用可能件数では2位につけている。これらの指標から、モンテネグロは限られた予算で長期滞在を計画するデジタルノマドにとって特に魅力的な国と言えるが、医療水準は39位にとどまっている。
クロアチアはデジタルノマドビザの有効期間が540日と調査対象国の中で2番目に長く、安全性の評価が3番目に高く、1人当たりの民泊の利用可能件数が4番目に多いことから、トップ5入りを果たした。都心部の平均家賃は663ユーロ(約12万円)、食費は平均232.46ユーロ(約4万2000円)だ。1人当たりの催し物の数と英語の通用度でも7位に入った。ただし、平均インターネット速度は25.72Mbpsと遅く、調査対象国の中で最下位だった。
6位のスロベニアは、英語の通用度で3位、安全性では2位だった。インターネットの平均速度は90.4Mbpsで、平均的な月額料金は約15.07ユーロ(約2700円)だ。同国は家賃やコワーキングスペースの数では突出していないが、安全性や英語の通用度、手頃な通信費を考えると、外国人リモートワーカーにとって実用的な環境がそろっていると言えるだろう。
チェコは7位で、医療水準は7位、安全性は8位となっている。同国は月収2243ユーロ(約40万8000円)以上を条件に、1年間有効なビザを発給している。都心部の平均家賃は733ユーロ(約13万3000円)、平均的な食費は228.92ユーロ(約4万2000円)、交通定期券の月額は22.99ユーロ(約4200円)だ。



