どの職種がAIによる最も深刻なリスクにさらされているのか
どの職種がAIによる代替リスクに最もさらされているかを理解するには、まず、WorkhumanのCEOであるエリック・モズレーが2026年5月に開催された「Workhuman Forum London」の基調講演で提示した以下の問いに照らし合わせて、すべての職務内容を比較・分析する必要がある。
・その仕事は、タスクの開始と終了が明確に定義されているか
・AIエージェントはその業務を実行するためのすべてのデータを備えているか
・間違いが許容される仕事か、それとも間違いが大きなリスクをもたらすか
・AIでは代替不可能な、人間の判断を必要とするプロセスがその中にあるか
第二に、AIへの大規模な投資とAIに関連した人員削減との関係性を調査することが重要だ。脅威にさらされている職種の多くは、真にAIで代替可能だからではなく、組織の中核機能とは見なされず削減対象にされたに過ぎない。テック企業が、AIインフラへの投資を増やすか、それとも従業員を維持して投資資金を減らすかという選択を迫られたとき、人的資本はたやすく「削減しやすい対象」と見なされてしまう。
これは、一部の雇用主がすでに痛切に後悔し始めている決定でもある。
そこで、以下の自己分析を行ってみてほしい。
・上記の問いのうち、最初の3つに「はい」、最後の問いに「いいえ」と答えた場合
・組織の拡大、再編、優先順位の調整、劇的なDXなどを頻繁に口にする企業で働いており、自分の職務がそれらの調整された優先事項に直接属していない、または収益拡大に直接貢献していない場合
・そして、あなたがこれら高所得国のいずれかに居住している場合
その場合、あなたはAIによる雇用の代替リスクに極めて強くさらされていると言える。その代替が本物(AIがあなたの職務の大部分を実際に自動化したため)であろうと、そうでなかろうと、関係はない。雇用主がどのみち実施する予定だった人員削減の口実として、AIを利用しているだけだからだ。
より重要なのは、この新たな労働の世界に備えて、キャリアの優先順位を再構築することだ。
変化は追いつけないほどのスピードで進んでいる。AIのゴールドラッシュは加速しており、AI時代における候補者に対する雇用主の期待は根本的に変化している。
このような経済環境において今重要とされるのは、適応力、測定可能なビジネス上のインパクト、AIリテラシー、そしてポートフォリオ・キャリア(複数のスキルや職務を組み合わせる働き方)だ。


