映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の出来事から4年後を舞台に動き出す。つまり、劇場に足を運ぶ前に、ピーター・パーカーの10年分の人生を理解しておくとより楽しめるということだ。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ファンではない人にとっては、登る気になれないほど高い山に見えるかもしれないが、断言しよう。この映画は観る価値がある。しかも、MCU全作を観る必要は本当にない(冗談抜きで、それには数カ月かかるだろう)。
というわけで、予習が気が重くてまだ『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』を観ていない人は、ポップコーンを手にじっくり腰を落ち着けてほしい。以下は、MCUの時系列順にまとめた、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』で完全に迷子にならないために最低限押さえておきたい必見3作品と、余裕があれば観ておきたい3作品のリストだ。
(1)シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年)【任意】
配信:アマゾン Prime Video/Disney+(ディズニープラス)
トム・ホランド演じるピーター・パーカーがスタートを切る作品。クイーンズ出身の15歳がトニー・スタークにスカウトされ、ドイツの空港でキャプテン・アメリカ陣営のアベンジャーズと戦うことになる。目を輝かせ、饒舌で、とにかく愛らしい姿がいきなり印象に残る。
(2)スパイダーマン:ホームカミング(2017年)【必見】
ピーター・パーカー初の単独主演作で、この先に効いてくる要素がすべて確立される。トニー・スタークとの関係、メイおばさん、クイーンズの街、そしてアベンジャーズになりたい気持ちと自分の居場所は地上にあるという自覚とのはざま。ここでのピーターは、最も希望に満ち、最も無垢な姿だ。『ブランド・ニュー・デイ』はこの頃のピーターを回想として描くので、彼が……まあ、観ればわかるが、そうなる前にどんな人物だったのかを知る手がかりになる。
(3)アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年)【任意】
ピーターの登場は短いが、惑星タイタンでのシーンはトム・ホランドが本物であることを世界に知らしめた場面だ。ピーター以外にも、この作品ではハルクの背景が描かれる。具体的には、ブルース・バナーの制御不能なハルク形態が最後に登場するのがここで、『ブランド・ニュー・デイ』の予告編でこの姿が再び登場することが明かされている。ブルース・バナーがなぜあの自分の姿を2度と見たくないのか、その理由を理解するには、この予習が必要かもしれない。



