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2015.11.23

スポーツギャンブルはマカオのカジノに新たな息吹を吹き込めるか [Part2/2]

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マカオのカジノ収入が大幅に減少し、VIP中心のビジネスモデルが不振な中、スポーツブックメーカーはゲームに新たな息吹を吹き込む当然の方法のようにみえる。コンサルティング会社グローバル・マーケット・アドバイザーズのアンドリュー・クレバナウ氏は「スポーツブックメーカー用ラウンジはいろいろな点でカジノの魅力を増大できる」とし、従来のカジノゲームに興味のないさまざまな顧客層を引き付けるほか、世界のスポーツカレンダーがそっくりそのままプロモーションカレンダーになる点を挙げた。

カジノやインターネットでスポーツブックメーカーを運営するフットボールベット・ドット・コムのデービッド・レッポ会長兼CEOは、マカオのコタイの新しいリゾート施設は、政府が定める最高テーブル数よりも数百台多くのゲーム卓を置く余裕がある。現代的なスポーツブックメーカーラウンジは、スペースを埋めるだけでなく、カジノ間の差別化にも役立つと指摘する。

レッポ氏によると、アジアでここ最近DFSへの関心が高まっているという。DFSは、賭けをする人が野球、アメリカンフットボール、バスケットボール、ホッケーやゴルフ、NASCARで自分のプロチームを作り、結果は選んだカテゴリーの選手の成績で決まる。アメリカのインターネットギャンブル法の抜け穴を通ってDFSは2009年のスタートから急成長しており、コンサルタント会社アイラース・リサーチのパートナー、アダム・クレジック氏によると、サイト大手のDraftKings とFanDualは今年の6月までにその価値はそれぞれ10億ドルと見積もられた。ただ、ネバダ州がDFSを違法とし、従業員がインサイド情報を使ってライバルのウェブサイトで勝ったことで規制制度の落ち度が明るみに出たことを受け、米業界は冷え込みそうだ。

アメリカのDFS先駆者が焦点をアジアに移すのに機が熟したかもしれない。イノベーション・グループ国際部のエグゼクティブバイスプレジデント、デービッド・リトヴォ氏は今のメニューをサッカー(国際試合と現地試合)などアジアの好み (インドのクリケット?) に合わせさえすればよいと指摘。アイラース・リサーチによると、従来のギャンブルとDefense of the Ancients やLeague of Legendsなどのオンライン戦闘ゲームを行うプロに賭けるファンタジーギャンブル両者からなるeSports ギャンブルについて、参加者の半分はアジア、残りの半分が中国本土からだという。当局と事業者が合法的にまた快適にプレーさせてくれさえすれば、アジアにプレーの用意ができているのは明らかだ。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

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