バロンズによると、8月5日夜のアルファベットの決算説明会で、同社は2026年の設備投資(capex)が1950億ドル(約30兆8100億円)から2050億ドル(約32兆3900億円)の範囲に着地する見通しだと述べた。従来の見通しは1800億ドル(約28兆4400億円)から1900億ドル(約30兆円)だった。さらにアルファベットは、来年の設備投資が「大幅に」増えるとの見方も示している。
フリーキャッシュフローについて、アルファベットは「営業活動によるキャッシュフローから設備投資を差し引いたもの」と定義している。これは、別の指標であるレバードフリーキャッシュフローのGAAP(米国会計基準)上の定義よりも大きな数字になる。だからこそアルファベットは自社のフリーキャッシュフローをマイナス58億6000万ドル(約9300億円のマイナス)と記載しており、S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスがレバードフリーキャッシュフローとして示したマイナス65億2000万ドル(約1兆300億円のマイナス)とは開きがある。
ここでは、他社と比較しやすいS&Pグローバルの数値を採用する。前四半期比では、2026年第1四半期のプラス56億7000万ドル(約9000億円)からマイナス65億2000万ドルへと、121億9000万ドル(約1兆9300億円)分がマイナス方向に振れた。
同じ8月5日にはテスラの決算もあった。設備投資は前年同期比142%増の58億ドル(約9200億円)に膨らみ、株価は前日までに約15%下落した。レバードフリーキャッシュフローは、第1四半期のプラス28億ドル(約4400億円)から、2026年第2四半期には17億7000万ドル(約2800億円)の赤字に転じた。前年同期も14億ドル(約2200億円)の赤字だった。ただし、テスラのレバードフリーキャッシュフローはもともと期ごとの振れが大きく、アルファベットのように時系列の比較がくっきり出るわけではない。
バロンズによれば、ウェドブッシュのアナリストであるイガル・アルーニアンは8月6日、次のように書いた。「ハイパースケーラー(hyperscaler。巨大なデータセンターを自前で運営する大手クラウド事業者)の設備投資は拡大を続けています。グーグルは2026年の設備投資見通しを再び引き上げましたし、2027年も大幅な伸びが続く見込みです。計算資源は逼迫したままで、需要は強く、部品価格も上がり続けているからです」。そのうえで「アマゾンの設備投資にも同じ傾向が出ると見ています」と付け加えた。
他社の株価にも同じような下押しが出て、投資家から疑問の声が上がると見ておくべきだろう。


