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2026.08.17 10:15

大地震で木造住宅は約8秒で倒壊 備蓄より重要な耐震シェルターの価値

AsobeStock(写真はイメージです)

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地震への備えと聞いて、まず何を思い浮かべるだろうか。水や食料の備蓄、非常用持ち出しバッグ、家具の固定などを挙げる人は多いと思う。一方で、自宅そのものが大きな揺れに耐えられるのかまで確認している人は、どれほどいるのだろうか。

総合リフォーム事業を展開するヤマヒサは、2000年(平成12年)以前に建築された一戸建て(持ち家)に住む男女を対象に「地震への備え」に関する実態調査を実施した。その結果、防災への意識はありながら、建物そのものの耐震対策には十分につながっていない実態が浮かび上がってきた。

【調査概要】
調査名:「備蓄だけ」で本当に安心? 地震死因の7割を占める「圧死」の恐怖と昭和・平成初期住宅の実態調査
調査期間:2026年7月14日~7月18日
調査方法:インターネット調査
調査対象:2000年(平成12年)以前に建築された一戸建て(持ち家)に居住する男女
有効回答数:554人
※株式会社ヤマヒサ調べ

備蓄は約6割、耐震診断はわずか3.8%

現在行っている地震対策を尋ねたところ、最も多かったのは「水・食料の備蓄」の59.8%。次いで「家具の固定」42.5%、「非常用持ち出しバッグ」38.3%となった。一方、「建物の耐震診断」は3.8%、「建物の耐震改修」は4.0%にとどまった。日常的に取り組みやすい備蓄などの防災対策に比べて、住宅そのものへの対策はほとんど進んでいないことがわかる。

自宅で大地震が発生した場合、最も命の危険を感じる場所では「寝室」が最多となり、「リビング」が続いた。また住宅の耐震性能については「建物の倒壊が怖い」「家具が倒れてきそう」「出入口が塞がりそう」という声があがった。建物の倒壊を不安に感じる人が半数を超えているにもかかわらず、実際に耐震診断や改修を行っている人は4%前後というギャップがあった。

77%が知らない「約8秒で倒壊」

調査では、地震による直接死(震災関連死を除く)の約7割が、建物倒壊や家具転倒による「圧死」であることについても尋ねている。「知っている」は54.1%、「知らなかった」は45.9%と、半数近くが知らなかった。

さらに耐震性の低い木造住宅は、大きな揺れが始まってから約8秒で倒壊する可能性があることについて「知らなかった」と答えた人は77.0%に達した。

また、今回の調査対象となった2000年以前の住宅について、現在の耐震基準を満たしていない可能性があることを「知らなかった」人も44.6%だった。

大地震が発生した際、自力で安全な場所へ避難できるかについても、「全く自信がない」「あまり自信がない」を合わせて約半数の人が避難に不安を抱えていた。

耐震改修、約半数は「検討したことがない」

では、住宅の耐震化がなかなか進まないのはなぜなのか。耐震改修について、「費用負担が大きい」「工事が大がかり」「工期が長い」といった理由から諦めたことがある人は3割強存在した。さらに多かったのが「そもそも検討したことがない」で46.9%に上った。

耐震化が進まない背景には費用や工事の負担だけでなく、自宅の耐震性について考える機会そのものが少ない可能性もありそうだ。

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文=福島はるみ

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