自動車市場の活気を的確に捉えるマテル
あらゆる食料雑貨店や大型量販店で、ダイキャスト製ミニカーを1.25ドル(約200円)という価格で販売できるマテルは、自動車市場における独自の観点を持つことができる。トレンドの形成をリアルタイムで把握でき、盛り上がりつつある新たな熱狂を的確に狙い定めることができる。
このような知見は、ブリックショップのキットを開発する車種を選考する際にも活かされる。その結果として、現行車と旧車が混交し、自動車の]歴史を深く掘り下げるディテールを備えたラインナップが生まれた。
例えば、’84 アウディ スポーツ・クワトロは、収集価値が極めて高いコレクター垂涎のモデルというだけでなく、アウディとラリー競技界の双方にとって新たな基準を築いたという歴史的意味を持つクルマだ。ブリック・ショップのキットでは、フロントのヘラ製フォグランプからリアの大型ウィングに至るまで、同車の特徴的なすべてのディテールを再現している。また、’83 シボレー シルバラードはクラシックなスポーツトラックであると同時に、現在の自動車市場に続々と登場する新たなスポーツトラックのブームにインスピレーションを与える存在でもある。
しかし、ランボルギーニ ミウラは、その歴史的価値や希少性のみならず、そんな名車を「民主化する」という点で、時代の潮流を最も的確に捉えているかもしれない。今や、組み立てる意欲さえあれば、誰でもこのクラシック・スーパーカーを手に入れることができるのだ。


