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2026.08.07 15:00

アンソロピック、AIチップの自社設計チーム発足──半導体競争に挑む狙いとは?

gguy - stock.adobe.com

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Anthropic(アンソロピック)は、半導体設計を実際に量産まで漕ぎ着けた経験を持つ人材を採用している。求人情報の給与は32万〜48万5000ドル(約7650万円)で、職務内容の説明に美辞麗句はない。「シリコンを量産まで導いた経験があり、スケジュールに対して現実的な感覚を持ち、大組織の後ろ盾なく重要な判断を下すことに慣れている人向けの役職である」。同社は米国時間8月5日、この求人が示唆していた内容、すなわちClaude(クロード)向けのチップを設計する自社カスタムシリコンチームを構築中であることを認めた

これで顔ぶれは揃った。グーグルにはTPU、アマゾンにはTrainiumとInferentia、OpenAIにはブロードコム製の推論プロセッサーがあり、メタとマイクロソフトも独自のシリコン計画を進めている。独自チップを持たない最後の主要AI開発企業が、今採用を始めた。広く流通する解釈は、各研究所がエヌビディア依存から脱却しつつあるというものだろう。だが、Anthropic自身が示した計画の中身は、まったく別の場所を指し示している。

Claudeとチップを一体で設計、製造まで進むかは明かさず

掲げられた目標は「共同設計(コデザイン)」だ。チップとAIモデルを一緒に作り込み、両者が互いを形作るようにする。広報担当者は「ユーザーが必要とする規模で、Claudeがより速く、より効率的に動作するようにする」ためだと説明した。アップルはMシリーズでこの手法を用い、グーグルはTPUで採用した。これが機能するのには明確な理由がある。あらかじめ分かっている単一の処理内容に合わせて作られたハードウェアは、その処理が決して要求しない機能をすべて省けるからだ。

Anthropicは、何を変えないのかについても同じくらい明確に語っている。同社はAWS、グーグル、エヌビディア、AMDにまたがるマルチチップ方針を維持すると表明した。完成品をいつ投入するかは示さず、そもそも製造を行う計画があるかどうかも明かさなかった。カスタムチップの可能性を巡るサムスンとの協議は7月に報じられたが、製造契約として確認されてはいない。

つまり今回の発表は、設計思想に付随した採用計画である。既存のサプライチェーンとの決別を示すはずの要素は、文中のどこにも見当たらない。

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