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資産運用

2026.08.07 07:00

一括投資か、ドルコスト平均法か 手元の資金を最大限に増やすには?

Adobe Stock

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ファイナンシャルプランナーの筆者が顧客からよく受ける質問の1つは、意外なほど単純なものだ。「手元にまとまった現金があるのだが、これを今日すべて投資すべきか、それとも少しずつ投資していくべきか?」

この質問は、相続や事業の売却、ボーナスを受け取った後、あるいは貯蓄口座に眠っていたお金をようやく投資しようと決めた時などに寄せられる。単純な質問だが、答えは多くの人が考えるほど簡単ではない。

これは当然の疑問であり、その答えは重要だ。一括投資とドルコスト平均法のどちらを選ぶかは、収益だけでなく、投資家としての自信にも大きな影響を与える。長年にわたり顧客の決断に助言を与えてきた経験から、正しい答えは多くの人が想像するほど単純には計算できないことが分かった。

一括投資か、ドルコスト平均法か

ドルコスト平均法とは、一定額を定期的に投資する方法だ。例えば、1年間にわたり毎月同額の現金を投資する場合が挙げられる。確定拠出年金に加入している人は、意識せずに既にこれを実践している。その魅力は経済的な面だけでなく、心理的な側面にもある。短期的な高値で全額を投入するリスクを回避できるほか、価格が下落した際には多くの株式を購入でき、手続きも管理しやすいと感じられるからだ。

一方、一括投資とは、全額を一度に運用する方法だ。投資額全額が即座に市場の成長にさらされるため、初日から複利効果が働き始め、毎月迷うこともない。その代償として、投資直後に市場が下落した場合、含み損は全額に及ぶリスクがある。これは、特に初めて投資する人にとっては精神的に大きな負担となるかもしれない。

計算上は一括投資の方が有利だが

多くの顧客を驚かせるのは、次の点だ。純粋に数字だけを見れば、資金を直ちに投資する方が有利であるという証拠がある。歴史的に見て、市場は下落するより上昇する方が多いことから、現金を手元に置いておく日数が多いほど、成長の恩恵を受けられない日数が増えることになる。米資産運用会社バンガードの調査によると、一括投資はドルコスト平均法を約3分の2の確率で上回っている。

とはいえ、3分の2は100%ではない。そして、まさにこの差こそが、投資家の心理が影響する部分なのだ。

次ページ > ドルコスト平均法は「負ける」戦略なのか?

翻訳・編集=安藤清香

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