今や携帯電話、またはスマートフォンは私たちの生活には欠かせない重要なインフラとなっている。民間のさまざまな便利なサービスは、スマホなしでは受けられないものが多く、行政の手続きや連絡などもスマホへの依存を高めている。少なくとも電話番号を持たなければ、アパートを借りることすらかなわない。
とくに生活困窮者は、仕事をしたくても電話番号がなく連絡が取れないために採用を断られるケースも少なくない。生活保護の受給者がスマホを持つなど贅沢だと言う人がいるが、それは現状を無視した甚だしく誤った認識だ。今や、電話番号(スマホ)がなければ生活が成り立たないのだ。

そうした生活困窮者に格安のスマホと通信プランを提供するアーラリンクの「誰でもスマホ」が、携帯電話を持てなかった、または止まっていた時期がある人481人を対象にアンケート調査を行ったところ、じつに過半数の52パーセントが、仕事に応募した際、連絡先がないことを理由に面接を断られた、または不採用になった経験を持つことがわかった。

さらに、通常の仕事につけないために生活がさらに厳しくなり、「怪しい求人」を真剣に検討したことがある人が48.7パーセントにものぼった。検討の段階で思いとどまればいいが、背に腹は代えられず、実際に怪しい仕事に就いてしまう人が少なくないことは容易に想像できる。スマホは贅沢品どころか、生活に困窮する人たちにとっては、犯罪や命の危険から救ってくれる頼みの綱だ。
料金の滞納でスマホが使えなくなった、またはスマホを購入する資金がないという人たちのために、現在はいろいろな救済の道がある。このアンケート調査を行った「誰でもスマホ」や「だれでもモバイル」は、料金滞納歴があっても格安でスマホが持てるプランを提供している。
また、スマホ購入費用を援助してくれる自治体もある。もし、生活が困窮しスマホが持てない、または使えない人が近くにいたら、まずは住んでいる市町村の生活困窮者自立支援相談窓口、または社会福祉協議会に相談するよう勧めるといいだろう。
出典:アーラリンク 250名が「連絡先なし」で不採用。行き着く「怪しい求人」の背景



