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2026.08.13 07:15

相談相手がいても3人に1人は孤独。内閣府調査で見えた「身近な人との対話」の課題

プレスリリースより

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内閣府の『人々のつながりに関する基礎調査(令和6年)』によると、悩みを相談する相手がいる人は孤独感が大きく軽減される一方で、それでも3人に1人以上が孤独を感じていることがわかった。株式会社Livelyのアンケート調査からもその実態が浮き彫りになった。

家族・親族は最も身近な相談相手

内閣府の調査では「相談相手がいる」と回答した9858人に対し、悩みや不安の相談相手を尋ねたところ、「家族・親族」が93.4%で最も多かった。続いて「友人・知人」が59.6%、「仕事・学校関係者(職場の同僚や学校の先生など)」が19.3%となっている。また「困った時に頼れる人」についても、「家族・親族」が96.2%で最多だった。こうした結果から、悩みを打ち明けたり支えを求めたりする相手は、職場よりも家庭や日常生活の中にいる身近な存在であることがうかがえる。

相談相手がいても3人に1人以上が「孤独」

一方で、相談相手がいることだけで孤独感が解消されるわけではないことも明らかになった。相談相手がいない人では73.6%が孤独感を抱えていたのに対し、相談相手がいる人では36.0%まで低下した。しかし、それでも3人に1人以上は孤独を感じているという結果だった。

また相談に対する意識では「解決しなくても気持ちが楽になる」という回答が、「解決できる・手掛かりが得られる」という回答を上回った。問題を解決することだけでなく「話を聴いてもらうこと」自体に価値を感じる人が多いことがうかがえる。

身近な人ほど話をきちんと聴けていない

株式会社Livelyではこの背景について、自社が実施する『アクティブリスニング・アソシエイト養成講座』の受講者アンケートを紹介している。受講者からは「近い人ほど(話を聞くことが)できていない場面があったかもしれないと感じた」「身近な家族からアクティブリスニングを実践してみたい」「家庭では気を抜いてしまい、夫や子どもの話を十分に聴けていなかった」といった声が寄せられた。

また「親密な人ほど自分の感情が入りやすい」「元気になってほしいと思うあまり、アドバイスを急いでいたことに気づいた」など、自身のコミュニケーションを振り返るコメントも紹介されている。

講座受講後に「家庭や家族との会話で実践したい」と回答した人は40人中26人だったほか、普段はカウンセリングやコーチングなど人の話を聴く仕事に就いている人からも「仕事ではできても家庭では難しかった」といった声が寄せられたという。

Livelyでは、身近な相手ほど「何とかしてあげたい」「早く解決してあげたい」という思いが先に立ちやすく、それが相手の話を十分に聴くことを難しくしている可能性があると考察している。

今回紹介された受講者の声は自社アンケートによるものであり、内閣府調査で示された孤独感との因果関係を示すものではない。ただ、相談相手がいるにもかかわらず孤独を感じる人が少なくないという調査結果は、「話を聴くこと」の質や身近な人とのコミュニケーションを改めて見つめ直すきっかけになりそうだ。

 参考・出典 :内閣府『人々のつながりに関する基礎調査(令和6年)調査報告書』(調査期日:令和6年12月1日、全国16歳以上、調査書類送付20,000件、有効回答10,871人、有効回答率54.4%)


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文=福島はるみ

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