世の中に優れたリーダーは残っているのだろうか。メールだけで指示を出そうとする上司を相手に、どうやって生き残ればいいのだろうか。
この財務コンサルタントは、メールが嫌いなのか、上司のメールが多すぎると感じているのか、あるいは、上司がほかにすべきことがあるはずなのにメールだけで指示を出していると感じているようだ。これほど短い質問だけでは判断が難しい。しかし、置かれた状況のなかで最善を尽くすことが、好ましい変化を起こすための第一歩だ。今回のケースで言えば、メールを受け入れることを意味する。
上司との最適なコミュニケーション方法
上司とコミュニケーションを図る最善の方法は、メール、テキストメッセージ、電話、対面、あるいは伝書鳩であれ、相手が好む方法に合わせることだ。
要求は、それを通せるだけの影響力を手に入れてからにする
自分には好みのコミュニケーション手段があるかもしれないが、これを最初の争点にするべきではない。まずは相手のやり方に合わせ、自分の能力に対する信頼と確信を築くことに集中しよう。そうすれば、対面の時間を増やしてほしいといった、自分の望むコミュニケーション方法を要求できるだけの影響力が得られるようになる。
上司の目に留まる場所で積極的に動き、存在感を示す
さらに、上司が好むコミュニケーション手段を使うことで、自分の報告が上司の目に留まる可能性が高まる。プロジェクトの進捗状況、顧客の成功事例、その他の成果について上司に随時報告すべきだが、上司の注意を引く方法で伝えない限り、そのメッセージは届かない。メールは成果を報告するのに最適な手段だ。送信日時が記録として残るため、人事評価の際に簡単に整理して提示できる。
柔軟性を養う
上司が好むコミュニケーション方法を受け入れることは、柔軟性を養う練習になる。これはどのような場面でも役立つ素晴らしいスキルだ。また、自分の好みの枠から一歩踏み出すことで、これまで考えもしなかった新しいコミュニケーション方法を発見できるかもしれない。
リーダーシップの基準における問題点
この財務コンサルタントは「優れたリーダー」を求めているが、リーダーシップの定義は人によって異なる。このコンサルタントは、具体的に何を求めているのだろうか。
リーダーシップに何を求めているのかを明確にする
上司の優先事項をより深く理解する必要があるのだろうか。特定のプロジェクトやタスクについて、もっと具体的な指示が必要なのだろうか。それとも、インスピレーションや励ましを求めているのだろうか。自分が求めているものを明確にできれば、その具体的な課題を解決できるようになる。
必要なサポートを求める
優先事項を理解するための手助けが必要な場合、上司から何を得たいのかを考えよう。たとえば、会社戦略の明確化、重要な締切や成果物の確認、他部署への紹介などだ。より具体的な指示が必要なら、それは上司からの説明で足りるのか、それとも上司ではなく外部機関から提供されるほうが適切な追加研修なのか。インスピレーションや励ましが必要なら、上司との面談を設定して自分の状況を確認しよう。上司が自分のニーズや最適な提供方法を察してくれると期待してはならない。まずは自分で計画を立て、必要なサポートを具体的に依頼するのだ。
上司以外からサポートを得る
多くの企業では、意思決定者は一人だけではない。もし上司にビジョンが欠けているなら、業界の動向や会社の戦略、取り組みなど、他の経営陣の発言やニュースにアンテナを張っておこう。転職エージェントや業界の専門家と話し、トレンドを把握し、最新の動向から刺激を受けるのもいい。上司の行動に左右されず、成長し挑戦し続けるために、自分自身のリーダーシップ開発計画をカスタマイズするのだ。
ダメな上司のメリット
もし上司が理想とは程遠い存在(リーダーシップに欠ける、メールが多すぎるなど)であっても、それを次のキャリアステップへの原動力にしよう。
社内ネットワークを強化する
コンサルタントであろうと社内の人間であろうと、直属の上司以外の人物とのつながりを持つ必要がある。上司が退職したり、周囲からの信頼を失ったり、あるいは自分以外の誰かを優遇したりする場合に備え、他の意思決定者との関係を築いておきたい。また、コンサルティング業務を他部署に拡大したい場合や、社内での横スライド(異動)を希望する場合に備え、他部門の人々とも知り合っておくべきだ。
リーダーシップの機会に名乗りを上げる
上司のリーダーシップが優れていないなら、自分がその役割をよりうまく果たせるのではないだろうか。これは、現在のポジションにとどまりつつも、プロジェクト全体、あるいはその一部の主導権を握らせてほしいと上司に申し出ることを意味する。または、他部門との共同プロジェクトに参画し、自分の実力を周囲に示すチャンスにすることもできる。ボランティア活動、非営利団体の理事、業界団体、社内のERG(従業員リソースグループ)などでリーダーシップの経験を積むことも可能だ。
より適した場所を他に見つける
ダメな上司の存在は、より良い上司や自分に合った環境を求めて、社外に目を向ける十分な動機になる。少なくとも、予期せぬチャンスが舞い込んできたときに備えて、履歴書やLinkedInのプロフィールを更新しておこう。本格的な転職活動を始めれば、転職市場の現状を肌で感じ、自分の関心分野を再確認することができる。



