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testing / Shutterstock

アディダスは一目見てイケてるブランドだと分かる。そしてそれはミュージシャンのカニエのおかげだけではない。ただアメリカでは主にヒップホップグループのRun-D.M.C.とサッカーで知られているドイツのアディダスが投資家や消費者の共感を呼べるのか?どうやらその答えは「イエス」らしい。

この3年アディダスの売上高は年平均3%のペースで伸びる一方、営業利益率は7%で横ばいだった。11月5日発表した第3・四半期決算では利益が市場予想を上回った。またゴルフ事業の14%縮小を発表し、15年の業績見通しを上方修正した。15年と16年の業績見通しについては、コンセンサス予想で売上高の伸び率が年間10%、1株当たり利益の伸び率は28%となっている。

企業分析や経営状態、同業ランキングなどの情報サービスを手掛けるRapid Ratings Internationalのジェームス・ゲラートCEOは、アディダスはコアと経営状態両方の項目で高く評価できるとした上で「特に好ましいと思うのはアディダスが低リスクのカテゴリーで一貫してその地位を維持している点だ。同社は競合他社より強く、拡大には良い時期だ」と指摘する。

年初来アディダス株は55.81%上昇している。最も近いライバルのナイキ株の上昇率は32.52%だ。にもかかわらずアディダスは2014年に苦戦し、北米での人気はナイキに押されている形だ。

投資家に宛てた書簡でヘルベルト・ハイナーCEOは、第3・四半期の北米の売上高は2けたの伸び率を見せたと述べ、同社がさらに北米の消費者にアプローチしていくと述べた。

ハイナーCEOは「われわれはこの数カ月、米国の消費者とつながるための基盤構築に向け同国への浸透を深めている。高校や大学での草の根のイベントや、アメリカのすべてのメジャースポーツにおいて存在感を高めるなど、戦略的なキャンペーンを通して、われわれはアディダスブランドが消費者と向き合っていることを証明している」と説明した。

そういった1つの取り組みとして、同社は11月、アメリカ先住民族のマスコットを排除したアメリカの高校に対し財政援助を行う計画を発表し、賛否を呼びで話題となった。

ハイナー氏はまたアディダスは提携において競合他社と反対の動きをしているとしたほか、「消費者がアディダスを着ればピッチの中でも外でもかっこよく見せることができることを知っていただきたい」と書いている。

直近では、アディダスは米プロバスケットボール(NBA)、ヒューストン・ロケッツのシューティングガード、ジェームス・ハーデンと宣伝契約を結ぶ一方、スポーツ会社が従来踏み込まなかった領域であるミュージシャンのファレル・ウィリアムズやカニエ・ウェストなどとも契約を締結している。

アディダスは14日、カニエ・ウェストのシューズラインの最新作「イージーブースト350ムーンロック」を発売し、一部のファンはこれを入手するために早くも並び始めている。価格は約200ドルだが、イージーラインのほかのバージョンはインターネットのオークションサイト、eBayで250ドルから1200ドル超で出品されている。明らかにこれは靴の熱狂的ファンにとってはチャンスで、eBayに出品している人々の夢は膨らむ。

Appleseed Fundのポートフォリオマネージャー、ジョシュ・ストラウス氏は、ナイキと比べてアディダスは、特に広報を担うセレブの起用やリーボックのフィットネスラインなどでつなずきがあると指摘する。「リーボックを2006年に買収したが良い組み合わせではなかった。当時アディダスはどうしていいか分からなかった。リーボックと聞いたら、マッチョな男やママがエアロビクスをしているのを連想するでしょう」。

とはいってもストラウス氏はアディダスをナイキやアンダーアーマーよりも高く評価している。「アディダスは良い事業だ。他人の不幸を利用して利益を上げる投資家の1人として、ナイキ株を利益の30倍で買う気にはなれない。アディダスはナイキやアンダーアーマーなど他社と比べてとりわけ高く評価している」という。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

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