NEWS Forbes JAPAN MEMBERSHIP 新機能|
記事ページ内の広告表示を最小限にしました

マーケット

2026.08.06 09:00

パランティア株が約30%急騰、カープCEOの資産は約2兆4100億円へ

gguy - stock.adobe.com

gguy - stock.adobe.com

米国時間8月4日、パランティア・テクノロジーズの株価が30%近く急騰した。直近四半期に「異次元」の増収を発表したことが引き金となり、企業向けソフトウェアを手がける同社は流れを一変させた。AI市場をめぐる懸念が広がるなか、同社株は年初来で大きく下落していた。

売上高3038億円で予想突破、米国事業が成長を牽引

4日午後時点でパランティア株は29.8%上昇し、30.8%高を付けた2024年2月6日以来、1日で見た上昇率としては最大となった。

パランティアは8月3日、2026年第2四半期売上高が前年同期比93%増の19億3500万ドル(約3038億円)、調整後1株利益が0.41ドルだったと発表した。FactSetによると、市場予想は売上高18億ドル(約2826億円)、調整後1株利益0.34ドルだった。

売上高を押し上げた中心は米国事業だ。米国民間部門は前年同期比149%増となり、売上高は7億6400万ドル(約1199億円)に達した。米国政府部門も90%伸び、8億900万ドル(約1270億円)となった。

パランティアのアレックス・カープCEOは声明で、同社の直近四半期について「異次元」と評した。売上高を挙げ、「ソブリンAI革命を受け、将来を非常に楽観している」と語った。

シティのアナリストは8月4日のリポートで、パランティアの決算は「AI競争の激化をめぐる弱気シナリオをさらに弱める」と指摘した。AI企業の間でデータプライバシーへの需要が高まっていることが、パランティアを競合他社と差別化していると付け加えた。

資産4867億円増で67人抜き、世界199位へ浮上

株価急騰を受け、カープの純資産は31億ドル(約4867億円)増え、153億ドル(約2兆4021億円)となった。フォーブス世界長者番付では67人を抜き、199位へ上がった。

カープはフェイスブック初期投資家ピーター・ティール、スティーブン・コーエンとともにパランティアを共同創業した。フォーブス推計では、ティールが298億ドル(約4兆6786億円)、コーエンが54億ドル(約8478億円)の資産を持つ。

パランティアは2020年9月30日、新株を発行せず既存株主が市場で直接株式を売り出すという異例の「直接上場」方式でニューヨーク証券取引所に上場した。

年初来8%超安まで回復、AI懸念の売りから相場が反転

4日に急騰したことで数カ月続いた下げをおおむね取り戻し、パランティア株は年初来の下落率が2%未満まで縮まった。投資家はAI関連全体を売る動きの一環としてパランティア株にも弱気に傾いていたとみられるが、AI製品への旺盛な需要に合わせて支出計画を引き上げる企業は増えている。

カープ自身もAI市場を手厳しく批判してきた。7月1日に出演したCNBC番組で、米国が戦場をシリコンバレーの総意へ委ねる発想を「完全に狂っている」と断じた。大手AI企業が料金を過度に引き上げ、顧客データを取り込み、米国の安全保障を危険にさらしているとも非難した。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事