大規模災害では「被害の全容をいかに早く正確に把握できるか」がその後の救助活動や復旧対応を大きく左右する。株式会社テラ・ラボとサグリ株式会社は、令和8年熊本地震への対応として、SAR衛星と航空機による高精度計測、AI解析を組み合わせた建物被害判読を実施し、建物損壊状況の自動判読に成功したと発表した。
SAR衛星・航空機・AIで建物被害を把握
今回の取り組みでは、まずSAR衛星(Sentinel-1)の解析によって広域的な被害状況を推定し、重点調査エリアを選定。その後、テラ・ラボが約7cm/画素(GSD)の高精度航空計測を実施し、建物一棟ごとの被害状況を把握できる高解像度画像を取得。サグリは、この航空画像をAIで解析し、建物損壊状況の自動判読に成功した。
これにより、広域的な被害傾向を把握するSAR衛星、建物単位の詳細な状況を取得する航空機計測、取得データを迅速に処理するAI解析を段階的に組み合わせ、被災地域の建物被害を効率的かつ高精度に把握する手法を構築したとしている。

※7月30日のSAR解析をもとに調査対象を絞り込み、7月31日に八代市中心部と益城町を航空撮影し、AI解析・情報共有を行った。

※SAR衛星で建造物被害の可能性が「極めて高い」と推定された八代市中心部(41.63平方キロメートル)の正射投影画像(撮影:テラ・ラボ、山田商会)

※SAR衛星で建造物被害の可能性が「極めて高い」と推定された益城町(14.21平方キロメートル)の正射投影画像(撮影:テラ・ラボ、山田商会)

※AI解析により自動抽出された被害家屋(解析:サグリ)



