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AI

2026.08.08 11:15

熊本地震で実証されたSAR衛星とAIの力 孤立地域の建物被害を可視化

プレスリリースよりテラ・ラボが保有する「検証用計測航空機(Terra Geo Scan System搭載)」

被害状況が「見えにくい地域」を可視化

大規模災害では報道やSNSの情報が被害の目立つ地域に集中しやすく、被災地域全体の状況を把握することが難しい。被害が甚大でありながら現地からの情報発信が少ない地域では、被害状況の把握や支援が遅れる可能性もある。

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そこでテラ・ラボとサグリは、SAR衛星、航空機、AI解析を組み合わせることで、被災地域全体を俯瞰的に把握するとともに、被害が大きいにもかかわらず情報が不足している地域を抽出し、重点的な調査や情報提供につなげることを目指している。今回のAI解析では65件の被害家屋の自動抽出にも成功しており、災害初動における自動判読を加速させることで、捜索・救助活動の効率化につながるとしている。

災害対応に活用へ 解析結果は順次公開予定

現在、解析結果の精度確認を進めており、建物損壊状況の判読結果は順次公開する予定だ。また、取得・解析したデータは国や地方自治体、消防、警察、自衛隊、インフラ事業者などの関係機関へ提供し、迅速な意思決定や捜索・救助活動、応急復旧、災害査定への活用を支援するとしている。

テラ・ラボとサグリは今後も、航空機、衛星、AI、GISを組み合わせた災害対応技術の高度化を進め、災害初動における迅速かつ客観的な情報提供を通じて、被災地域の復旧・復興への貢献を目指すとしている。

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声が届きにくいエリアの「見える化」

熊本県に暮らす筆者も、平成28年熊本地震、そして今回の令和8年熊本地震を経験し被災した。幸いにも居住地域の被害は比較的軽微だったが、同じ県内でも八代市などでは甚大な被害が発生している。災害時には、どうしても報道やSNSで多く取り上げられる地域がある一方で、被害が大きくても十分な情報が届かず、状況が見えにくい地域も生まれてしまう。被災した立場から見ると、そうした地域ほど支援や行政の力が一日でも早く届いてほしいと願わずにはいられない。

今回のように、衛星や航空機、AIを活用して被害を可視化し、情報が不足している地域まで含めて被災状況を客観的に把握できる技術は、災害対応のあり方を大きく変える可能性を持っている。必要な場所へ必要な支援を迅速に届けるための仕組みとして、今後さらに活用が広がることを期待したい。

プレスリリース

文=福島はるみ

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