ウクライナはすでに、90kg以上の運搬能力を持つ、より大型の重輸送ドローンを兵站任務や負傷者の後送任務に活用する試験をしている。こうしたドローンは、より大型のUGVを積載して、低高度を高速で飛行してそれを潜入・脱出させたり、さらにはバッテリーや弾薬の補給を行ったりすることも可能かもしれない。損失は発生するだろうが、ドローンもUGVも消耗品として割り切って運用できる。
一部の軍事アナリストは、ウクライナが失地を奪還するには機動戦が不可欠だと指摘している。ただ、彼らがそこで思い描いているのは、多くの場合、有人の装甲車両を主力とする従来型の突撃であり、その際に装甲部隊をどのような手段でドローン攻撃から守るのかは判然としない。100年前、機関銃を技術的な手段で無効化できれば騎兵突撃を再開できるのではと期待した人もいたかもしれないが、装甲部隊による機動での打開という発想にはそれと似たようなところがある。
将来の機動戦は、大量のドローンによる支援を受けながら、空中から投入されたロボットが迅速に、猛烈な勢いで突撃するという形をとるかもしれない。その場合、第2波として有人車両や歩兵が到着し、奪い取った陣地を固め、残存する敵を掃討し、戦果を確保することになるだろう。
もちろん、現時点ではロボットはまだそこまでの能力を備えていない。それでも、ウクライナは今年、一部の方面で前線の人員の30%をUGVに置き換えることを目指している。AI(人工知能)の進歩によって開発・発展のペースがさらに加速していることも考え合わせれば、ロボットの将来性は大きいと筆者は見込んでいる。


