人前での祝福を強制してはならない
多くの職場の慣習は、誰もが人前で注目を浴びるのを好むという前提に、無意識のうちに立っている。だが、それは決して事実ではない。
職場での誕生日祝いに活力を得る従業員もいれば、強い不快感を抱く従業員もいる。文化的な背景、性格、そして個人的な事情は、誕生日をどう捉えるかに影響を及ぼす。そうした個人の好みは、職場の他の要望や権利と同様に尊重されるべきだ。
研究によると、職場での社交的な状況にどのように参加するかを自分でコントロールできると感じるとき、人はパフォーマンスを発揮しやすくなる。人前での祝い事に参加するかどうか、従業員自身に選択肢を与えることは、プレッシャーを感じさせることなく、尊重されていると実感できる環境づくりにつながる。
マネジャーができる最も簡単な質問こそ、最も価値があることが多い。
「職場で誕生日はどうやって祝われたいですか?」という問いだ。その答えによって、誰かが決して望まない経験をせずに済むかもしれない。
最高の誕生日祝いは、日々のカルチャーを築く
誕生日が、従業員が感謝されていると感じる「唯一の機会」になってはならない。
誕生日を熱心に祝う一方で、それ以外の時期に従業員の努力をほとんど認めない組織は、意図しないメッセージを発信することになる。感謝が日々の習慣ではなく、年に一度のイベントになってしまうのだ。
最も強固な職場カルチャーを持つ組織は、従業員に自分の価値を実感させるために誕生日に頼ることはない。感謝や称賛、そして親切心がすでに根づいているカルチャーを、さらに補強するもう一つの機会として誕生日を活用している。
従業員が会社を評価するとき、休憩スペースにケーキがあったかどうかで判断することはほとんどない。
そうではなく、3月に自分の貢献に気づいてくれたか、厳しい状況にあった7月にサポートしてくれたか、あるいは10月に困難なプロジェクトが終わった後に声をかけてくれたかで評価するのだ。
誕生日を祝うことは、心のこもったすばらしい慣習になり得る。しかし、それが思いやりのあるリーダーシップの代わりになるわけではない。
従業員の記憶に残るリーダーとは、最も盛大な祝いの席を企画した人ではない。
誕生日が来るずっと前から、そして誕生日が過ぎ去った後もずっと、自分を大切に扱ってくれたリーダーなのだ。


